ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

はてなブログに登録して1年 独自ドメインを辞めた

はてなブログに登録して早1年経った。当時から独自ドメインで運用するためにはてなブログProを契約していたわけだけど、1年使ってみてはてなブログProを利用する意味がないと思ったので独自ドメインをやめてはてなブログサブドメインに戻した。

独自ドメインからはそのまま301でリダイレクトをかけているので特に影響はないかと思う。ブックマークを使っている方はブックマークを切り替えていただけるといいかもしれない。

昨年9月からは1年契約ではてなブログProに申し込んでいるためまだしばらくProは有効だが、301リダイレクトがかけれるうちにと今ドメインを変更した。うん。はてなブログProに意味はなかった。

ちなみにリダイレクトは以下でかけている。

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(blog\.mon0\.jp)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://mon0.hatenablog.jp/$1 [R=301,L]

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)


私は当初に書いた通り、はてなの社長である近藤 淳也の「へんな会社」のつくり方 」を読み、その考えに賛同しはてなを応援するという意味ではてなブログProを契約した。だが1年使ってみて、その書籍に書かれている考えと実態が大きく離れていることを感じ、更には応援という意味ではなく、実際に使って見た感想としてはてなブログProに意味はなかった。

言ったことをやらない

とにかく言ったことをやらないというのは問題外だ。

例えばいくつか例はあるがエクスポート機能を例に出す。

昔にはてなブログの記事をエクスポートしたいと思い調べたのだが現在の機能ではエクスポート機能がないということがわかった。そして公式的にいつ機能が付くのかと調べるといくつかの解答が掲載されていた。その解答を現在は見つけることが出来なかったが、「機能製作予定」となっていた。それが2012年の記事であった。

例えば2013年1月にはてなブログを正式サービスとし、はてなダイアリーとコンテンツ面での連携を進めますで、はてなブログの正式リリースが告知されておりその中でこのように書かれている。

Q. はてなブログには、はてなダイアリーにある機能がないので移行できません
A. 「この機能がないからはてなブログに移行できない」というご要望をたくさんいただいております。「続きを読む」記法やインポート・エクスポートなど、多くの声をいただいている機能から順に、積極的に対応していきたいと考えております。

ここに記述されている「続きを読む記法」や「インポート」は実装されているが「エクスポート」は実装されていない。エクスポートは特別に難しいものではなく、「はてなブログのエクスポート機能を作った」に書いた通り、今あるAPIだけでも簡単なものは作れる。MT形式にも簡単に加工が出来る(記述モードによるが)。

それなのにエクスポートが公開されないのは、エクスポートをを使うのは基本的に他のブログシステムに移動するユーザなので、そのような機能は付けたくない。とひねくれて考えてしまう。

エクスポートを付けないのであれば「つけない」といえばいいものの、先のように「積極的に対応」としているにも関わらず、1年半以上経過しても実装されないのは「積極的」に対応しているとは到底思えない。はてなブログの機能は毎週新機能が実装されていると告知していたが、微々たる機能をドンドンと公開しているだけで、根本的なところが変わらない。

他にもいくつかが告知通りに実装されていないと考えている。言ったことが「できなくなった」、「社内事情やポリシーの変更から予定が変わった」のであればそれは仕方がない。だがそうなのであればそれらを訂正すべきだ。待っている人がいるのだから。

バグ報告が場当たり的

私は今までにはてなに対していくつかのバグ報告を行っているが、その対応がまともにされない。返事も遅ければ、対応も遅い。そして、その対応が場当たり的なのでやる気があるのかと疑ってしまう。最悪には次に書く「無視される」場合もある。

例えば「はてなブログ グロープでヘッダが不正に表示される」で不正な表示をバグ報告として報告した。それは1週間ほどで修正されたのだが、修正されたのは「そこ」だけだ。その記事から1年弱経過した現在でも同じ問題が他のページで起こっている。

現在もこの不正な表示は複数のページで起こるが、例えば「フィードバック」でも同じ問題が確認できる。

なぜ報告された問題を「その問題だけ」解決して終わりだと思うのであろうか。そこで起こっているということは他のページでも起こっている可能性がある。それを調べてそれらを修正してはじめて「修正完了」ではないのだろうか。私もプログラマの一人なので、このような対応を何度かされると「報告する気」がなくなってしまう。

バグ報告が無視される

そして、いくつかのバグ報告をしていたが、対応されないことや、返事が来ないことがあった。そしてそのために私はバグ報告する気が起きなくなってしまった。

バグ報告をするのにもこちらは労力がかかる。恩着せがましいことではなく、本当に労力がかかる。例えば「こんなことになる」だけでは問題がわからないのがプログラマとしてわかっている。だからこそある程度問題の切り分けをし、再現性のある方法で問題の報告を行う。これには複数のUIをテストすることもあれば、ソースコードを読むことすらもある。

例えば「はてなブログ グループ スクロールの不具合」なんかはまさにソースコードをチェックした結果だ。この問題は解像度に左右されたためにソースコードまでチェックする必要があった。

このように手間を掛けて報告しているにも関わらず、上の場当たり的な対応や無視されたのではバグ報告する気もなくなってしまう。報告することで画期的に自分に利益があるのならまだしも、表示の乱れや特定の操作をしなければいいだけであればそのまま我慢して使ってしまう。

バグ報告は自分の使い勝手を良くしたいという理由以外にも、他の人も使いやすいようにという願いも込めているのにこの対応には疑問を感じざるを得ない。

はてなブログProに優位な機能がない

はてなブログProに入る意味は無いって話」の記事以降にも複数人での編集などいくつかの機能が追加されたが、一個人でブログを使うにははてなブログProに優位な機能な無い。これは逆の意味では「無料ユーザも平等」なわけだが、はてなブログとして恩恵を受けられる機能もない。普通のブログだ。

私のように応援したい気持ちからはてなブログProを使うユーザは少ないかもしれないが、その気持ちでない以上、機能ではてなブログProを契約する理由はない。よって、私ははてなを応援する気持ちがなくなってしまったがゆえにはてなブログProを使う理由がなくなってしまった。

なのでポイントは余っているが、9月で1年契約が終わればそれを更新しないであろう。それまでにまた応援する気持ちか、はてなブログProを使う理由が出来ていなければ。


これらははてなを批判しているように聞こえてしまうかもしれないが、一ユーザとしての意見になる。例えばバグ報告などは報告者としての感想だ。機能については利用者としての感想だ。応援したい気持ちが消えたのは応援者としての感想だ。

勝手に応援して、報告して、使っているにも関わらずそれらを批判するのは筋違いかもしれないが、この記事を書いていることからもまだ応援したい気持ちが残っているのかもしれない。悩ましいところだ。