ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

角利 白サヤ切出

いやぁ刃物はいいものだ。いいね。刃物はいい。

別に刃物が好きというわけではないが包丁等の刃物にはこだわりを持っている。値段が高いというものではなく、きちんと使えるもの。包丁ならきちんと研げ、自分でメンテナンスしながら長く使えるものを使っている。

最近は色々な事件で銃刀法が改正されたりと身近な刃物がドンドンと減っている。そもそも最近の親は小学校でも刃物を使わせないようにとクレームを入れるようだ。小さな時に刃物の正しい使い方を覚えないからこそ刃物の危険性を知らずに人を刺してしまったりするのではないだろうか。彫刻刀で指をえぐった時の爽快感は小学校の時だけで十分だ。

きちんと刃物の扱い方、使い方、研ぎ方を小さな時に知ればそれは将来にわたって利用することの出来る知識、経験だ。その経験がないから最近の若い主婦は包丁も正しく扱えず、自分で研ぐことも出来ない。

角利 白サヤ切出

角利 白サヤ切出


だが時代の流れに逆らうことは出来ず、私もナイフなどの刃物を過去に手放した。それ故に鉛筆もカッターナイフで削る必要があり少々不便な生活になった。最近のカッターナイフは歯も鋭く丈夫で申し分はないのだがやはりどうしても用途に応じて研ぎ直すことは出来ない。また、材料に応じて複数のカッターナイフが必要になる。

過去にはオルファのクラフトナイフも使っていた。これは切り出し小刀と同じような刃の形状で、説明によれば簡易的に研ぐことも出来る。刃の材質はSUS420-J2とあまりいいものではないが、研がずに刃の交換を考えるのであれば必要最低限としかたがないだろう。世間は研ぎ直しよりも錆びずにメンテナンスフリーで使え替刃が安いことのほうが需要があるのかと思う。

OLFA ナイフ クラフトナイフL型 34B

OLFA ナイフ クラフトナイフL型 34B


だがカッターナイフを使っているとやはり不便なことが多く、刃渡りの短い小刀を買うことにした。小刀には色々な種類があるが、最も一般的で利用範囲の広い切出し小刀。そして、小刀は鞘や柄のついていなものものあるが、利便性と保存性、安全性を考えて鞘と柄付き。鞘と柄は自分で加工する可能性が高いので木材で加工性のいいものとした。とりあえずは鉛筆などを始め身近な使い道として購入するので刃は青紙や白などではなく、安価な炭素鋼でも問題ない。

アレックス(ALLEX) 切り出しナイフ 15200

アレックス(ALLEX) 切り出しナイフ 15200


そしてそれらに当てはまったのが今回購入した「角利 白サヤ切出」。これは今回の条件に非常にマッチしたものだ。柄と鞘はホオノキで加工しやすく、自分で加工しやすいフラットな物になる(鞘の刃物側のみ切り欠きあり)。半額程度の同メーカの商品もあるが、木材の材質が記載されておらず、写真を見る限りでは刃が短い。

ということでこれを購入。もう少ししたら多目的用に硬い刃の小刀を買うかもしれない。


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そして購入したのがこちら。調べても写真があまりなかったので多めに写真を掲載しておく。

パッケージは1000円らしい棚吊りのパッケージ。ウラ面には簡単に取り扱いの注意書きがある程度になる。錆止めにはミシンオイルとあるが、サラサラで木材に染み込みやすいのでオリーブオイルを私は使う。頻繁に使うであろうので腐る前に塗り直す。


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刃は写真で見るように刀ベラが長め。抜けなかったため中子はどの程度入っているのかはわからないがそこそこ入っていそう。ウラにはメーカ名の刻印がある。


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とりあえずは柄と鞘の背側を少し加工した。これで片手で無造作に取った状態でも向きがわかり片手でも鞘を抜ける。加工しようと思った途端に気がついたが、小刀がこれ一つしか無いために加工する道具がない。やはり2本は必要だ。

とりあえずはカッターナイフで加工したが、やはり刃が柔らかく反るので旨く加工が出来ない。


今後は便利に使っていこう。