ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

会議革命 齋藤孝(著)

かなり前に購入していたが、読み始めてすぐに面白くないと思って読まずに今まで積んでいた書籍だ。

気合を出して読んでみたが当時の判断は正しく全くおもしろみのない本であった。本書の出版は2002年ということで当時としては画期的な内容だったのかもしれないが、今現在からしたらよく言われている内容になる。

また、本書の内容はいわゆる「アイデア出し」と言われるような「会議(話し合い)」の場では実践できるものであるが、役員会議のようなヘビーなものでは使えるところが薄いと思われる。著者である齋藤孝が日頃行っている学生間でのアイデア出しのようなものであれば本書の内容はほぼそのまま当てはめることが出来るのかもしれないが、大企業の会議のようなものではあまり参考に出来るようなものではない。

会議革命

会議革命


だが参考にならないからと使えないものではない。会議の無用さは現在では多く言われているが、それは大企業の会議でも同じで、本書に記載されている会議の注意点については大企業の会議でも当てはめることは出来る。

その注意点を解決できる方法を会議のメンバーでアイデア出しとして行えば会議の問題も解決できるだろう。そのまま当てはめるのではなく、本書の内容を当てはめる方法を探し、それによって現在の問題を解決していけばいいのだ。


私は齋藤孝の書籍が好きで多く購入して読んでいるが、たまにこういったあまり面白くない書籍があるのが残念に思う。齋藤孝の書籍は面白くないことが数ページ読めばすぐわかる。それも本人の文章力さまさまであろうか。面白いことはそれが面白いことを伝え、面白くないことはそれが面白くないことを伝える文章。これはすごい。


まぁ今から12年も前の本書を読む方はあまり多くないかと思うが、会社の会議について不満を持っている方は本書を読む価値があるかと思う。少人数での会議方法をより具体的に知りたければ、「「へんな会社」のつくり方」を読めば良い。この書籍には、はてなの当時の会議方法やアイデア出しの方法が記述されている。素晴らしい。

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)