ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

なぜブログを書くのか

文章を書く練習。

642文章練習帳: TINY THINGS TO WRITE ABOUT (マルチメディア)

642文章練習帳: TINY THINGS TO WRITE ABOUT (マルチメディア)


これが全て。

今までもいくつかの記事を書いているのでそれらを見ると気ままに書いてると思われているかもしれないが、全て1時間以上考えて文章を書いている。長いものは3時間以上かけて書いたと思う。1記事目に比べるとこの記事はかなり短時間で書けているが、それでも何度も読みなおし、言い回しを変えたり、説明を追記したりと、私なりにはかなり考えて書いている。

なぜそんなことまでしてブログ記事を書くのかというと、上に書いた通り「文章を書く練習」以外にはない。


思い出話をすると、私は小学生の頃から文章が苦手だった。読書感想文でも400字詰用紙1枚を書くのも相当大変だった。「だった」と書いているがそれは現在も進行中。

  • 1行目はタイトル
  • 2行目は行末に名前
  • 3行目は空行
  • 4行目から一文字開けて書きだす
  • 読書の本は極力長いタイトルのものを選ぶ
  • 登場人物が外人ならなお良し
  • 行頭に「。」が来る文章に努め、「。」の後は次の行に移動する
  • 文中に登場人物とタイトルを繰り返し書く
  • 出出しは「○○という本を読んで思ったことは、」がひな形

これらのテクニックを覚え駆使しているにも関わらず苦手だった。まず本を読めなかった。読書感想文は30ページ飛ばしくらいで読んで引用できる箇所を探し、巻末の10ページくらいを読む程度。それらから引用しまくって引用した文章のみへの感想を書く。全体は読んでないので局所的な感想に留め、全体的な感想は巻末で火曜サスペンス的な自供があるもののみそこから想像して書く。

読書感想文ならこのようなテクニックを駆使することで何とか居残って書くことはできていたのだが、私の通っていた小学校では毎日A6サイズほどの大きさで10行ほどの罫線がある紙に日記を書かなければならなかった。これが苦痛で仕方がなかった。毎日通っている学校で毎日書くことなんて無いし、「田村が給食中にゲロを吐いてそれ食っていた」的な事件があったとしてもそれを文章に纏めることはできない。なので極力「楽しかった」的な文章を1行、なんとか努力して1行と5文字程度にしていたのだが、そんな私をターゲットにしたのか「最低三行」令が発布されるなど苦労に苦労を重ねた。

しかもその日記的なものは日記という生やさしいものではなく、あほの女子生徒共から教師へのチクリの目安箱と化すことも多々あった。そのチクリの槍玉に上がることも多々あったので、槍玉に上がることが想定される日には日記として教師にその言い訳を伝えなければ翌日の朝礼か帰りの会で公開説教が始まることになってしまう。ほんとに頭を使って書く必要があるのだが、なにぶん文章が書けないので公開説教を逃れる術がない。アホ共は女友達同士の手紙交換というアホなやり取りで日頃からチクリの文章力の向上に努め、さらにその文章力向上の名目の下、日記でチクル事柄を共有し、共謀して些細な出来事を大人数が関わる重大事件に仕立て上げる。


そんなこんなが女嫌いになる理由の除幕なのだが今回は重要ではない。これらの日記のやり取りの中で文章力というのは非常に重要なスキルという事にきづいていたのだが、どうしても私の文章力は向上しなかった。中学になってもたまにある作文が苦痛で仕方がなかったが、中学では作文力のない生徒にも理解があったのか、そもそも作文なんて読まれていなかったのかわからないが作文が書けない問題は試験での成績が悪くなる程度にしか影響がなかった。

「作文の時間」が始まった途端に書き始める文豪達の才能には本当に今でも感服する。ああいうものはコツなどあるんだろうか? 私がこの人生の中で編み出したテクニックを駆使したとしても「作文の時間」に割り当てられた1時間や2時間ではタイトルを考えるのにも満たず4行目に到達することはできない。そこで居残りで作文を書かされるのだが、2時間ほど居残っても解決しない場合は宿題にランクアップさせてもらえる。ランクアップさせてもらえばこっちのもので、おかんに泣きついて感想を教えてもらう。

おかんは自分が読んでいない読書感想文や、体験していない修学旅行の感想文、運動会の感想文を考えられるという特異稀なる特殊技能を持ち合わせているので、おかんに頼めば間違いはない。数学やら理科等の勉強は親族一同誰もできないのだが、親父は畑の看板、ばあちゃんは体操着の名前、兄貴は教科書の落書きに類まれなる才能を持ち合わせているので勉強以外に困ることはなかった。


このように自分の力で作文を書くという行為を避けてきたので文章力も男子力もあがることはなかった。

それと関係あるかどうかはわからないが、左右なんて中学校の終わりくらいまで覚えていなかったし、カタカナのンとソ、シとツ、句読点の「、」や「。」の違いについては高校に入るまで理解できていなかった。小学生の日記は冊子にまとめられて卒業の際に返却されたのだがそれを見るとひどさがわかる。句読点も滅茶苦茶であればカタカナが識別不能、間違っているとかいう話ではない。現在も人には「お前の字は読めない」と言われるくらい字が汚い。関係ないが現在もアナログ時計は読めない。


文章力どころの話ではなくなってきたが、そんなこんなで文章を書く力を鍛えたいと思って長文のブログを始めてみた。ほんとに文章を書くのには時間がかかるし、それの見直しや書き直しでさらに時間がかかる。最近のブログ記事ではタイトルを乱用しているが、タイトルなんて今までの人生で使ったことが無いので使い方は本当に悩んでいる。

28歳の目標に「簡単なドキュメントの翻訳ができる程度には英語を覚える」と書いたが、英語を理解した所で日本語が書けないと翻訳ができないのでその為にも訓練をつまなければならない。

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