ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

戦う僕らのRGB (上)(下) 晴海 まどか(著)

読まなければよかった。

いや違う。「まだ」読まなければよかった。

国語の教科書以外では、フィクションを読むのは今まで10冊も無かったかと思う(漫画以外)。そして以前読んだフィクションから数年経っている。それほどにフィクションの書籍を好んで読まない私が「面白すぎて寝ずに読んでしまった」書籍になる。

では、なぜ「読まなければよかった」なのか?それは、「続編が楽しみすぎて待っていられない」からになる。本書は上下巻の2部構成で、現在は【戦う僕らのRGB (SS)】が後日談ショートストーリー集として出ているが、さらにこれの続編が11月と12月に出るというのだ。(詳細は晴海まどかさん著者ページにて)

これは待てない。速く続きが読みたくて仕方がない。漫画ではワンピースベルセルクが好きなのだが、続きが気になって仕方が無いので、完結してから読むことにしている。エクセルサーガがまさにそうで、高校生の頃に読んでいたのだが月刊は待てず、完結してから読もうと一昨年に完結すると、一気に全巻購入して読んだ。ワンピースは数年以内には完結しそうな感じはするのだが、ベルセルクにいたっては何十年後に完結するのかがわからない。あたい、怖い。

なので、本書も是非とも完結してから一気に読みたかった。続きが楽しみと思えるという点で言うと、今までに読んだフィクションはもそういうった感覚はなかったので、書籍が私にはあってなかっただけなのかもしれない。今後はフィクションも読もうと思うきっかけにもなった。
今思うと、漫画ではフィクションを読むのに小説を読まない理由がわからない。単に毛嫌いしていただけかもしれない。

戦う僕らのRGB (上)

戦う僕らのRGB (上)


戦う僕らのRGB (下)

戦う僕らのRGB (下)


書籍の内容を要約すると理由がわからないと思う。

幼なじみの涼太に会うため、瑞希は私立茜学園高等部に編入した。
だが学園で瑞希を待っていたのは、進学クラスの青、スポーツクラスの赤、普通クラスの緑、そしてどの色にも属さない自由人の白という、ネクタイの色によるヒエラルキーだった。その上、会いたかった涼太はヒエラルキーの頂点、青のヘッドで!?

瑞希は白=アルビノのヘッドを名乗り、学園のヒエラルキーを決めるイベント、<タイ・フェス>に挑むべき立ち上がる!

ネクタイ闘争、開幕!
*1

いや、説明が悪いのではない。内容はこのとおりなのだ。これ以外には説明しようがない。これ以上に説明してしまうとネタバレが含まれてしまう。


私がフィクションを読まない理由は「事実じゃないから著者の好き勝手自由に書ける」という偏見があるからだが、それをうまく引き出しているように思う。「自由に書ける」からこそ読者の期待を裏切る展開が産み出せ「ワクワク」できる。実際に本書では「ワクワク」出来た。


ただし、本書を読み進める上で困ったことが二点あった。

まず、登場人物の漢字読めない。人名漢字なので辞書で調べるわけにもいかず難儀した。私が人名漢字を読めないだけかもしれないが、以下に主要な登場人物の読みを記述しておく。

小金井 瑞希 こがねい みずき
鳴海 涼太 なるみ りょうた
堤 京平 つつみ きょうへい
久我 友子 くが ともこ
柴崎 綾乃 しばさき あやの
坂上 瑠衣 さかがみ るい
駒 大介 こま だいすけ
池尻 拓也 いけじり たくや
武蔵 宗一郎 むさし そういちろう
中森 恵 なかもり めぐむ
茜 遥 あかね はるか
中野 里奈 なかの りな
布田 輝美 ぬのた てるみ
和泉 桜 いずみ さくら

是非とも読み進めながら参考にして欲しい。読みは全て【戦う僕らのRGB (SS)】の記載を引用。

次に困ったのは、Kindle書籍しか無いため読みづらい。Kindle PaperWhiteで読めば違うのかもしれないが、スマートフォンで読んだため読みづらく読むのに非常に疲れた。晴海まどかさんの書籍を6冊ほど購入したのだが、今後の書籍も読みたいと思っているのでその為にKindle PaperWhiteを買おうかとも思うほど。


また、本書についてのインタビューを【私が白<アルビノ>のヘッドだ「戦う僕らのRGB」を執筆した晴海まどかさんにインタビュー】にあるので、是非とも本書を読了後に読んで欲しい。

戦う僕らのRGB (上)

戦う僕らのRGB (上)


戦う僕らのRGB (下)

戦う僕らのRGB (下)


戦う僕らのRGB (SS)―after the Festival―

戦う僕らのRGB (SS)―after the Festival―


Kindle Paperwhite (2012年モデル)

Kindle Paperwhite (2012年モデル)

*1:Amazonの本書紹介欄より引用