ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

SC-02CのファームウェアをCyanogenMod 10.2に変更

つい先日にSC-02Cにカスタムファームウェアを導入(Android 4.2)という記事を書いたが、数日使った結果、少々不便があったのでファームウェアを変更することにした。

まず、第一に電池の消耗が早すぎた。電池の劣化から新品の電池に比べると電池の持ちが悪いのはわかるが、オフィシャルファームウェアでは多少操作しても1日は電池が持続していた。だが、ReVoltを導入してからは、未使用でも1日もかからずに電池が消耗してしまうようになってしまった。全く利用しない状態でも、3時間ほどで20%程電池を消耗してしまう。
次に、機能が多すぎてメニューが複雑すぎた。前の記事では、「より便利に利用できるようにカスタマイズを提供しているので設定画面が大きく変更されている。」と言う書き方をしたが、私にはこれが裏目に出てしまった。機能が多すぎて選択肢が多く、それを選ぶのも把握するのも嫌になってしまった。
最後に、より信用が置けるファームウェアに変更したい。ReVoltを信用しないわけではないが、やはり色々な人の手にかかったソフトウェアより、少々シンプルなファームウェアの方が嬉しい。人が作ったソフトウェアの上にさらに別の人が作ったソフトウェアを乗っけると、どんどん大きくなりメモリ消費も多く、バグも多くなってしまう。

これからReVoltではなく、大半のカスタムファームウェアのベースとなっているCyanogenModを利用することにした。CyanogenModにはAndroid4.3ベースのCM10.2とAndroid4.2ベースのCM10.1があるが、今回はCM10.2をインストールすることにする。但しCM10.2は現在安定版ビルドはなく、NIGHTLYビルドのみの提供となっているので常用には注意が必要になる。
CM10.1.3は現在RC2なのでそのうち安定版の提供が考えられ、CM10.2はその内にRC、安定版とリリースされるかと思う。なので、結局再インストールが必要になるのであれば新しいものがいいかと思いそうすることにした。

CyanogenModについては、内容は少々古いがWikipediaのCyanogenModがわかりやすいかと思う。Googleとやりあった経験もあり、「CyanogenModの主張はベンダーがリリースする公式なAndroidファームウェアを上回る性能と信頼性である。」というのが気に入った。
確かにオープンシステムは信頼性調査が行えるが、ベンダー制作のアプリケーションはベンダーが何を仕込んでいるかがわからない。最近もそういった問題が多々あるので、この言葉の意味を信用したい。


以下はインストール方法になるが、SC-02Cにカスタムファームウェアを導入(Android 4.2)の通り、一度ReVoltを焼いている方向けになる。
CWMを既に書き込み、CWMのバージョンが「v6.0.3.7」になっている操作となっているので、CWMのバージョンが違えばメニュー構成が少々異なるかと思う。

インストール手順

もちろん以下の手順で誤った操作を行った場合や、以下の通りに操作しても端末を故障させる可能性がある。全ては自己責任で。

ファームウェアのダウンロード

まず、SC-02CのCyanogenModは「Browse Files for Samsung Galaxy S II (Intl) - i9100」ページで公開されているので、このページからファームウェアをダウンロードする。

このページにはSC-02Cに対応した各種CyanogenModがあるので、CM10.1が使いたい方はそれをダウンロードすればいい。現在時点での最新版(非安定版含)は、CM10.2が「cm-10.2-20130915-NIGHTLY-i9100.zip」、CM10.1が「cm-10.1.3-RC2-i9100.zip」となっている。

私は今回CM10.2をインストールするため、「cm-10.2-20130915-NIGHTLY-i9100.zip」をダウンロードした。

Google appsをダウンロード

Wikipediaの記事にもあるように、CyanogenModはGoogle製のアプリケーションは除かれているため、gappsもダウンロードする。gappsはCMのバージョンにあったものをダウンロードしておく。

ダウンロードしたファイルを端末にコピー

ダウンロードしたファイルを端末本体にコピーしておく。後ほどファイルを選択するため、ルートディレクトリに近いわかりやすい場所にコピーしておく。

リカバリモードで起動

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電源を切った状態で「ボリュームアップ、ホーム、電源」ボタンの長押しで起動させる。

カスタムファームウェアの焼きこみ

ここから実際にカスタムファームウェアを端末に焼き込む作業に入る。
リカバリモードではボリュームアップ、ボリュームダウン、電源ボタンで操作が行える。

wipe data/factory reset

Yes - Wipe all user data

wipe cache partition

Yes - Wipe Cache

adbanced -> Wipe dalvik cache

Yes - Wipe Dalvik Cache

mount and storage -> format /system

Yes - Format

install zip -> choose zip from /storage/sdcard0

ここで端末にコピーしておいたカスタムファームウェアを選択する。

Yes - Install cm-10.2-20130915-NIGHTLY-i9100.zip

install zip -> choose zip from /storage/sdcard0

次にgappsを同じように選択する。

Yes - Install gapps-jb-20130813-signed.zip

reboot sysytem now

端末が再起動される。


これでカスタムファームウェアが焼きこまれた。

前の記事のように公式ファームウェアからカスタムファームウェアを焼く一度目のみ少々面倒だったが、今回のように2回目以降はCWMの焼き込み作業も必要ないため、端末のみで更新できるようになっている。これは便利。Windows環境をわざわざ用意しなくて済む。

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セットアップ画面は渋さが満点だが、通常通りセットアップが行える。オフィシャルファームウェアとの違いは「Set up your CyanogenMod account」というCyanogenModアカウントの作成画面になるが、これは先日のナイトリービルドから導入されたアカウント設定の様子。これに登録しておけば今後の更新情報がどうのこうのとか。とりあえず登録しておいた。

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実際に半日ほど利用してみたがこれは使いやすい。ReVoltと違い設定画面もわかりやすく、電池の消費も今の所問題ない様子。起動画面も壁紙もかっこいい。

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