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ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則 デビッド アレン(著) 田口 元(翻訳)

今までもGTDという用語は知っていたが、Webサイトで説明文を読むとあまりにも難解で複雑であったためGTDを知ろうと本書を購入。

本書を読んでわかったことはGTDは何も難しいことはない。やり方はシンプルだ。基本的には5ステップからなり、事始めのみ少々時間がかかるが(3時間から1日程度)持続していくことにはあまり時間がかからない。日々のルーティンにすることが出来れば意識することもなく維持、持続していくための仕組みになっている。だからこそファンが多いのかとも納得できた。

なぜこれほどシンプルなことが私が見てきたWebサイトでは複雑に書かれているのかがわからない。GTDを実践している人が「GTDはこんなに素晴らしい」と言う事を伝えたいがために文章が複雑になってしまっているのか、「俺はGTDを実践している。こんな俺すごい。」と考えている人が自己の凄みをアピールするために複雑怪奇に書いているのかどちらかと思った。

それ程にGTDは素晴らしい物であるということは納得できる。是非ともGTDに興味がある方は本書を読んで欲しい。

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則


まず本書を読もうと思った方は誤解するかもしれない。5ステップのとてもシンプルな作業といいつつ、本書は222ページの構成になっている。この内容から考えると複雑な手順が紹介されていると勘違いするかもしれない。だが待って欲しい。目次を確認して欲しい。

本書でGTDの作業内容について解説されているのは、P204からP213の10ページしか無い。その10ページにGTDのステップが記載されている。他のページについてはこれらのステップが有効な根拠や、ステップを勘違いする人のための著者の経験や詳細な説明文が書かれているに過ぎない。
本書は著者が発行していたニュースレターを編集したものを書籍にしたもののようなのでGTDを知り、実践しようと思っている方向けの書籍ではないかもしれないが、GTDがどのような背景から生まれたのかや、GTD発案者の考え方を知るのにはいいかと感じる。私も本書を読みGTDの有効性を理解し、GTDを実践しようと考えるほどになった。

また、GTDは「GTD」を実践しようとしている方以外にも、現在TODOリストを使っている方や備忘録をつけている方にも有用な知識になるかと思う。TODOリストを利用しているものの、それをうまく使えていない方や、思い出した時にのみ管理しているなど、有用に使えているかたはわずかかと思う。だがGTDの根幹の考えを知ることで、それらのTODOリストをうまく使えるようになるはずだ。
そもそもGTDは「概念」であり、それらを実行する「方法」や「道具」を定義していない。現在TODOリストを使っている方がいればそれを使いGTDが実践できるし、情報カードを使っている方はそれでGTDが実践できる。この「利用者の環境に合わせて使える」と言う点もGTDの素晴らしさの一つであるかと思う。


著者のデビッド・アレンのGTDについての書籍は4冊ほどあるようだが、私は全て読んでみようと思う。


素晴らしい。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

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