ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 伊藤 真(著)

世間にはやりもしないで諦める人間や、ちょっとやっただけで諦める人間が多いこと多いこと。バカにしか見えない。

「やってできないことはない」とはよく言うが、逆に言えば「やらなければできない」のだ。これを理解していない人間がいかに多いことか。

人から聞いたことをちょっとやってみてすぐに投げ出す。自分には難しい決め付ける。やる前から出来ないと言い出す。これら全てバカの考えだ。

初めからできないのは当たり前だ。全ての人間は全ての行動について「初めて」があったのだ。初めて行動し、それを難しいと思っても継続してきたからこそ今がある。今このブログを読んでいるパソコン操作も、初めて触った時には右クリックや左クリックの違いがわからなかったであろう。

だがそこで諦めず、難しいと思いつつも継続してきたからこそ今があるのだ。今この瞬間もインターネットを楽しんでいるはずだ。もしパソコンを初めて触った時に諦めてしまっていたら今この瞬間は無かった。そう考えると継続してきてよかったと思うはずだ。

それが「継続する力」だ。あなたもそうやって行動してきたことを、あなたが「めんどくさい」と言う理由や勝手な先入観で「難しい」と決めつけ継続を拒んでいるだけなのだ。

やってやれないことはない。やらなきゃできることもない。

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)


このようなことも日頃から色々な人に話しているが、この話の内容をうまくまとめてくれているのが本書かと思う。昔に読んだかもしれないが、先日にこの話をすることがあったので購入して読んでみた。


例えば野球選手で考えて欲しい。自分の打席のことを考えれば一試合数分の打席しか回ってこない。試合数から考えても年に数時間しかない。試合に出ることができればその時間も回ってくるが、試合に出ることが出来なければ一分の時間も与えられない。

だが野球選手はその為に一年中トレーニングを続ける。生涯の数十時間のために数十年を練習に費やすのだ。しかもそれが報われるかどうかなんてわからない。だがその練習をしなければ試合に出ることなどできない。だからこそ練習を継続してその試合に出るチャンスを得ようと努力するのだ。これが継続の力。トレーニングの継続こそが己のチャンスを作っているのだ。

力士も同じだ。力士などさらに取組時間は短い。取組は本当に1秒で終わることもあるし、長くても一分かかる取組はほとんどない。だが力士はその数秒のために一年中稽古に明け暮れる。取組をするために何年も稽古を続けるのだ。

その稽古が報われるかどうかなどわからない。だが、その稽古なくして力士になることはできない。


このように身の回りには多種多様に継続を行なっている人たちがいる。スポーツ選手以外にも弁護士は数年間勉強を続けているし、社労士等の有資格者も資格を取るために勉強を継続している。サラリーマンにしても仕事を継続しているし、主婦にしても家事を継続している。私のようなプログラマも仕事をしながら常に勉強を続けている。

全ては継続から成り立っているのにそれを理解せずすぐに投げ出す連中は馬鹿としかいい用がない。しかも、その投げ出す理由も「正しい方法」を理解せずに自己流で行った結果、その方法が誤りであったとしてもそれを理解する前に投げ出してしまう。やる前に「正しい方法」を理解せずに勝手気ままに行なってしまうのだ。
そんなことをしたら辛い、難しい、失敗するのは当たり前だ。先人たちが失敗を繰り返して「最適解」や「正攻法」を編み出し、それをマニュアルとしてくれている。だがそれを読むのすらめんどくさいと考え、正しい知識もなくレッテルを貼り付ける。「難しい」や「役に立たない」と勝手に嘘を並べる。正しい方法で行なっていないのであればそれは別物だ。あなたが創りだした虚像が間違っているにも関わらず非難しているのだ。

本当に馬鹿だ。馬鹿ばかりだ。正しい方法を知り、継続してモノにして欲しい。


やってできないことはない。全て人間なのだから。

このレッテルの話は「脳に悪い7つの習慣」にも出てきたのでそちらも参考にして欲しい。

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

夢をかなえる勉強法

夢をかなえる勉強法

伊藤真の法学入門 講義再現版

伊藤真の法学入門 講義再現版

勉強法の王道

勉強法の王道