ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

仕事ができない人は話も長い 宋 文洲(著)

以前に読んだ「バカの話は必ず長い」が面白かったため、同様の書籍かと思い購入。だが実際は全く違った。

本書はソフトブレーン株式会社の創業者がメールマガジンとして発行していた内容をまとめた書籍になる。メールマガジンは公開されているようなので、その内容を読みたいだけであればそれを読むのが近道かと思う。そうすれば本書に掲載されていないメールマガジンも読むことが出来る。

メールマガジンの内容が主になるが、ところどころに「メールマガジンを振り返って」と言うような補足も追加されているので、メールマガジン読者の方にも本書を読む価値は十分にあるかと思う。

非常に面白く読めた。

仕事ができない人は話も長い

仕事ができない人は話も長い


私は著者がソフトブレーンの創業者で有ることを知らずに読み始め、ソフトブレーンの創業者であることを興味の対象としていなかった。そのような偏見を持たずに本書を読んだが非常に面白かった。「人の考え」としておもしろい。

ライブドア事件の最中の書籍という事もあり少々堀江貴文を疑った内容も書かれているが、それは事件のまっただ中という事もあり仕方がないかと思う。その点については「仕方がない」と思って読み進めるしか無い。

本書はサラリーマンや経営者、管理者に読んで欲しい。それぞれの役職を持つ人々がいかにその職種や役職を勘違いして仕事をしているのかをわかって貰えるかと思う。今までにこのブログに書いてきたことと近いことも書かれていたが、著者の文章力が非常に高くわかりやすい。


重ねて言うが、ただしタイトルの「仕事ができない人は話も長い」という内容には触れられていない。一部にスピーチの内容でタイトルに近い話も混ざって入るが、基本的には関連のない著者の考えが記されているだけと考えたほうがいい。

是非になんの偏見も持たずに、著者を一サラリーマンとして読んで欲しい。

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