これから始める人の簿記入門佐々木理恵(著)

昨日の「日商簿記検定2級に申し込んだ」の記事の通り、簿記2級に申し込んだので1ヶ月で簿記を一から勉強しなければならない。

調べてみると3級を合格してから2級を学ぶのがいいとのことだが、そんなことは知ったこっちゃない。僕は2級を受けるんだ。

作者: 佐々木理恵
出版社/メーカー: 新星出版社
発売日: 2013/11/01
メディア: 単行本
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紀伊国屋長崎店に書籍を見に行って簿記について不信感を抱いた。簿記の業界は少々おかしくないだろうか。日商簿記検定は「簿記に関する知識とその技能」を検定するための試験であるはずだ。だがしかし、書店に行くと「合格教本」や「サクッと合格」的な「簿記に合格するための書籍」が氾濫し、「その検定における範囲を網羅した内容の書籍」が無い。

これでは簿記検定は「簿記における技能の検定」ではなく「簿記検定に合格する為の知識をつけているかの検定」になってしまう。これはひどい。過去問の解説を行った書籍もあったが、それは「過去の問題から簿記の技能を確認する」書籍ではなく、「過去の出題傾向から試験に合格するかを確認する」と言う書籍であった。

この状態を見て簿記検定に合格している人の知識を少し疑ってしまう結果となってしまった。これは今までにも感じていた「情報処理試験」と同じ感想で、結局の所世間の「資格」というものはそういうものなのかもしれない。

なので、「合格」や「試験対策」と言う内容のない本書を購入したのだがこれはわかりやすかった。簿記検定のレベルからすれば1%の知識も含まれていないかもしれないが、「簿記とはどういうものか」という内容を理解できた。