ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

データ構造とプログラミング (放送大学教材) 鈴木一史 (著)

ちょっと期待はずれ。

本テキストを読んでいるということは放送大学で本講座を受講しているわけだ。

「データ構造とプログラミング」と言う名前だが、「プログラミング」については何も書かれていない。単にデータ構造を処理するサンプルとしてC言語のコードを用いているためにこのようなタイトルになっているだけになる。

データ構造とプログラミング (放送大学教材)

データ構造とプログラミング (放送大学教材)


内容としては非常に簡単で、正直なところは1万円も出して勉強する内容ではなかった。基本情報処理試験の一部に出てくるような内容で、その資格を持っている方や、勉強した方はこのテキスト以上の知識があるはずだ(試験に「合格」するために勉強したバカでなければ)。

プログラミングの勉強をはじめたばかりで、配列やリストがどのように実現されているのかを知りたいと思っている程度の方が学べる内容だ。


また上で「C言語のサンプルプログラム」があると書いたが、これがなかなかひどい。無駄なコードや、不適切なコードが多々ある。コード以外でもいくつかの誤りを本文に見つけたので、この講座をとっている方がいかに真面目に教科書を読んで勉強していないか、そもそもにこの教科の受講者が少ないかがわかった。

全体の知識としてはもちろんあったが、具体的な計算量が掲載されていたりと内容はそんなに悪くはない。情報処理の勉強をしている中で、この内容について深く学ぶ教科書としてならいいかもしれない。

なかなかと書いたが、まぁその程度の内容ということ。


誤りについて質問を出しているので、返事があればまた記事にするかもしれない。

珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造

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