ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

地方の専門学校とか大学の情報科とか行く意味はない むしろ邪魔

「地方」と言うのは言い過ぎかもしれない。もちろん地方にもいい専門学校や大学はあるかもしれないが、私は今まで九州で5の情報系専門学校、4の大学で情報処理を教えたが、どこに行っても同じ感想だ。

地方の情報系には意味がない、金の無駄、時間の無駄。人生の無駄。

初めてのプログラミング 第2版

初めてのプログラミング 第2版


まず私がこの感想を持ったのには単純な理由がある。どの学校も「情報処理試験」の合格を生徒に促しているにも関わらず、合格率が異常に低い。1学年の生徒数が100人を超えている専門学校で、1年の前半を情報処理対策の授業に当てているにも関わらず、2年の基本情報技術者試験の合格者数が15人ほど。15%にも満たない。

情報処理対策の授業に半年かけ、更に半年の自主勉強が出来るにも関わらず15%。基本情報の合格率は大体25%前後なので平均以下になる。そして、この専門学校の合格率はまだいいほうで、4年制の県立大学では3年時の合格率は10%程度。アホすぎて話にもならない。


私も今までに専門学校や大学で情報処理試験対策の講座を任されたことがあるが(もちろん合格率がアホほど低いのでその対策として雇われた)、まず、半年や数年を情報処理やプログラミングの勉強をしてきたとは思えないほどに知識がない。例えばDNSの役割や、ホームページ閲覧の流れすら本気でわかっていないのだ。


基本情報など、全く知識がない人間でも3ヶ月もあれば余裕で、プログラマなら1週間もあれば合格できる程度の試験になる。

私も1週間ほどの勉強で基本情報処理試験に合格したし、過去に職業訓練でプログラマ養成講座をした時に3ヶ月の講座で20人から13人の合格者を出した。職業訓練なのでプログラミングが全くわかっていない人が対象になり、さらには全員が全員勉強するわけではなく、正直な所「お金を貰いに来てるだけ」と言う人もいるのでその人たちを除けば全員合格していることになる。

それほど簡単な資格だ。

そして、そんな簡単な資格であるから取得しても何の意味もない。あんなもの取得したところで就職に何の関係もない。むしろ取得していることを誇らしげに書いている方があほらしいと思えるほどだ。そんな資格試験の勉強をして金を払って受験している時間と金があれば新しい技術書の一つでも勉強したほうがいい。その程度の認識だ。

ようするには情報処理科やWebプログラミング科と言う名前であるにもかかわらず、2年や4年間の間にそのレベルに到達できないということだ。今までにも書いているが、世間は「就職難」というわけではなく、大学や専門学校の進学率が増えていることで、アホがドンドンと排出され、そのあほが単にアホ故就職できないというだけになる。


そして、授業自体も非常にしょぼい。

専門学校でも1年時を情報処理試験対策に当てている学校は多く、2年になって初めてまともなプログラムの勉強を始めるところもある。そして、2年の4月と5月をHTMLとCSSの勉強に当てるのだ。HTMLとCSSのなど、前提知識がなくても1週間、長くても2週間で習得できる。本当に時間の無駄だ。

そして、その勉強をしたとしても、よく例に出す

<p><ul><li>foo</li></ul></p>

<a><h1>bar</h1></a>

がHTML4ではなぜダメか理解できない。そしてそれがHTML5で許可される理由すら理解が出来ない。アホすぎて涙が出る。

もちろん理由は単純で、HTMLとCSSの授業と言いつつもそれはDreamWeaverを使っての授業でHTMLやCSSは概要しか説明されず、あとはソフトの使い方になる。こんな学校の卒業生をどこのWebサイト制作会社が雇おうと思うだろうか。

求人情報を見ると「経験1年以上」と言うのがよくあるが、それはそういったアホの学生を弾く目的でしか無い。


これは生徒が悪いのではない。頭が悪い生徒ももちろん多量にいるが、講師陣もアホなのだ。私が某大学にシステムを納品した際に、「メールを使うのでメールアドレスを用意しておいて欲しい」と連絡したら、実際に行ってみるとSMTPポートが開放されていたというアホな経験もある。システムでメールを受信するにはポートの開放が必要だと思っていたらしい。しかもSMTPポートだ。

こんなやつがどうやって授業をできるというのだ。これは国から多額の補助金が出ている私立大での話だ。正直笑えなかった。

まぁ、どこの大学も専門学校もレベルが低い講師がわんさかいる。先のHTMLの例でも、自分の講師に質問してみたらいい。答えられない講師が多々いるだろう。

まぁ、そんな学校に行こうと考える生徒の頭の加減も知れているということだ。


こんなレベルの学校であれば、私なら3ヶ月もあればその1/10の価格で教えてやれる。いや、そんな学校以上の知識を教えてやれる。これも、上の職業訓練の例を出すと、8割ほどをプログラマとして就職させている。専門学校や大学を卒業してもプログラマとして就職できるのはごく一部だが(学校の就職率はパン屋だろうが不動産屋だろうがどこでもカウントしている。ひどいところだとバイトすらもカウントしている)、きちんとした教育を受け、勉強する方法を学び、勉強する必要性を教えられれば就職が出来るのだ。

それすらも出来ない学校もやばい。

まぁこれも学校側の理由はわかる。理由は単純だ。難しくしたら生徒がついてこれず、さらに学校を辞めてもらっては困るからだ。義務教育でない以上、生徒は難しいと感じればどんどんと辞めていく。学校は授業料の回収ができなくなるがために、最低レベルの人間に合わせて授業を行っているのだ。


こんなアホな学校が多く、アホな学生が卒業していくからこそ私のような人間にも仕事がある。これが地方の実情だ。

そんな学校に数百万も出して何年も行くなら、その金で自分で半年勉強したほうがいい。そのほうが100倍マシな学習が出来るだろう。そして、「何を勉強したらいいかわからない」というアホはそもそもプログラマに向かない。


本当に地方の専門学校に行く奴は人生捨てているとしか思えない。

せめて、Onyxのいる西沢学園に入ることをおすすめする。

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