ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

新版医療情報 情報処理技術編 日本医療情報学会医療情報技師育成部会(編さん)

本書は情報処理技術の範囲を把握するために購入した。

実際に中身を見てみると全て理解できる内容であったために読まなかった。現職の看護師や、病院で働いている方々にはこの情報処理技術が難しいようだが、難しく考えなければ非常に簡単な内容になる。本書を読んで難しいと思うようであれば、「医療情報技師試験の情報処理の解答」に書いた通り、ITパスポートの対策本を読めばわかりやすいかと思う。

本当に難しく考えなければ非常に簡単な内容だ。

医療情報 情報処理技術編

医療情報 情報処理技術編


本テキストを読む限りでは、医療情報技師と言う資格は、情報処理技術についての知識は全く必要とされていないようにすら感じる。現在のITパスポート試験初級システムアドミニストレータと言う資格を更に簡単にしたものになるが、その初級システムアドミニストレータ試験は、「コンピュータを使うものが最低限知って置かなければならない知識」と言う内容を元に作られている試験になるため、それよりも簡単なITパスポート試験、更にはそれよりも簡単になる医療情報技師の情報処理技術ということは、コンピュータを使うものが知っておくべき知識よりも要求されている知識が低いということになる。

例えば本資格を取得したものが実際に病院で働き始めたとしても、LANの設計はもとより、LANの敷設の打ち合わせすら出来ない。こんな資格を取得したところで実際に働くだけの知識はつかないので、採用する側はかなり注意が必要になる。そして、そんな連中を「医療情報技師」として認定する日本医療情報学会医療情報技師育成部会というところは非常に罪深い。

民間資格ベンダーは資格を取得させることではなく、テキストを売り、受験させ、金儲けをすることが第一の目的になるため合格者数をある程度確保することが必要になるため難易度を上げることが出来ないというのが現実になるところであるが、このレベルでは本人のメール設定すら危ういレベルになる。

この合格者数を一定に保つ為に試験毎に合格点数が操作されるということになる。前にも書いた通り、最低でも80点、理想は90点以上(全て100点満点換算)と固定しなければこのレベルの低い合格者を採用した企業(病院)が、更には採用試験を行った企業がレベルの低さを知り、試験合格者の採用を敬遠するように思えてしまう。

私もプログラマの採用面接を行っていたが、資格欄に堂々とITパスポートや、応用情報処理と書いている人たちを疑ってしまうのと同じになる。

まぁ、ここまでの内容の通り簡単な内容であるため、プログラマは全く勉強不要と言っていい。

閑話休題


だが、現職の看護師や医療従事者の方には是非とも本書を読み情報処理技術を学んでいただきたい。本資格は、プログラマが医療について勉強する資格ではなく、医療従事者が情報処理技術を学ぶ資格として推進したほうが良いと考える。疑問があればコメントくだされば解説する。それほど医療従事者に取得してほしいと願う資格だ。

本資格が必要ないと感じたとしても、是非とも基本情報処理や、応用情報処理を取得して欲しい。


いやぁ、読んでないので感想がないね。