ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

たった1分で人生が変わる片づけの習慣 小松 易(著)

いやぁ、これはいい本だ。私が今までに読んだ片付け本の中では最もアタリマエのことをアタリマエに書いている本になる。

世間の片付け本の多くは「収納法」の書籍になる。だがこれは間違えだ。片付けるのであれば収納してはいけない。捨てなければならないのだ。

収納するということは収納用具を余計に増やすことになる。物を減らさなければならない状態であるのに物を増やす結果になっているのだ。こんな馬鹿なことはない。こんな馬鹿なことにも気づかない人たちが片付けをしようなんて土台無理な話だ。

たった1分で人生が変わる 片づけの習慣

たった1分で人生が変わる 片づけの習慣


だが本書は違う。「「捨てる!」技術」までは「捨てる」ことに重点を置いていないが、ものを増やさないという絶対条件については同様の考えとなっている。

ではそもそもなぜ物を片付けれなければならないのか。それも本書にきちんと書かれている。片付けが出来ないということは片付ける必要性、理由がわかっていないからになろう。理由がわかっていれば自然と片付けられるようになる。

なぜ風呂に入らなければならないのか、なぜ歯磨きをしないといけないのか。その理由がわかっているからその行動をするのだ。世間には風呂に入らない人、歯を磨かない人がいるが、それもその理由を理解していない、出来ないからだ。あなたも子供の頃は歯磨きが嫌いだったはずだ。

それと同じように片付けなければならない理由がわかれば自然と片付けられるようになる。本書にはその理由から片付けるタイミング、方法まで親切に書かれている。私が思うに片づけ本の決定版だと言える書籍になる。

是非とも片付けられない方には読んでほしい。


片付けの解釈については色々あると思うが私は本書の解釈が最もしっくりきた。

P30.
「片づけ」とは
ものごとに
「かたをつけ」
「リセット」すること

これはいい。わかりやすく、身を持って経験しやすく、実行しやすい。リセットをしないから次の作業も生活もグダグダとなってしまうのだ。


作業単位、生活単位でかたをつけリセットするからメリハリが生まれ作業に集中することが出来る。その集中した作業が終わればその作業にかたをつけリセットする。これを繰り返すだけでいいのだ。


これはいい本だ。