ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

「朝30分」を続けなさい! 古市 幸雄(著)

先に書いた「「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55」の次作になる。

本作は先の書籍の「1日30分」を更に絞り、「朝30分」と指摘したものになる。勉強は頭の働く朝行うのが良く、夜は頭を働かせなくても良い暗記が向く。

だが本書の重要なことはそこではなくプロローグにある。前作が売れたことにより多くの批判があったという。その批判への批判がプロローグに記載されている。是非ともこれは読んでほしい。

引用は長くなるためしない。あなたが読みあなたで判断してほしい。


本書にも前書とおなじくいくつかの勉強法やその効果が書かれている。前書との違いは「朝」に限定しているため朝にするための効果になる。

朝やろうが夜やろうが変わらないと思われるかもしれないがそれは全く違う。脳の働きも違う上に気の持ちようも変わる。


例えば朝に勉強することは夜に勉強することと違いタイムリミットがある。1日30分と決めても少々時間を超えることがある。だが朝勉強をすると出勤時間などできっかりとタイムリミットが決まっている。それを超えることは出来ない。だからこそ集中して時間までメリハリを持って勉強が出来る。

夜にすると「眠たい」と言う雑念やその日の疲れ、更には「早く終わらせて寝よう」と「勉強」を雑に扱ってしまう。「これだけの時間出来る」ではなく、「これだけの時間しなければならない」と嫌々の時間になってしまうのだ。脳は情報にレッテルを貼るが、この「嫌々」やることにより勉強を「嫌なこと」と判断し、更にはその勉強内容自体を「嫌な情報」と判断してしまいかねない。

朝に時間制限があることで「時間がない。覚えたい。」と、「記憶したい情報」として脳に強く結びつく。このように脳機能学としても根拠のある方法が朝は多く実行できるのだ。


確かに朝に勉強することは辛い。だが、朝勉強することはゆったり生活することにもつながる。電車通勤の方は30分早く電車に乗るとラッシュを避けることが出来るだろう。最寄り駅の近くで勉強しては意味がない。会社よりの駅の近くにも喫茶店があるはずだ。そこで勉強すればいい。そうすれば電車の中でもゆっくり本が読め、さらに喫茶店で勉強が出来る。ラッシュを避けることで朝から無駄な力を使わずに生活にも余裕が出来る。

電車通勤でない方も朝せわしなく家を出るのではなく、喫茶店で一時休憩をおけばゆったりと会社に向かうことが出来る。


いやぁ、朝勉強することはいいことだ。