ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

<勝負脳>の鍛え方 林 成之(著)

前に読んだ「脳に悪い7つの習慣」が大変に面白かったために本書を読んだ。本書は前出の「オリンピックの強化選手へのトレーニングでの経験」としていた部分について書かれていた物になるかと思う。

だが大半は「こういう人はこう発言している」とものになり、それにはこういう理由からだろうという想像や、今までに著者が経験、発見したという脳の機能について書かれているのが主になる。

よって、前出のような脳の内容を期待して読むものではない。また、本書は前出よりも3年も前に出た書籍になるため、書籍の経験が薄いのか文章自体も読みづらいものであった。

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)


本書のタイトルにある「鍛え方」については具体的な例はなく、「そういう考え方がある」程度にとどまっている。よく、書籍の内容で著者が言いたいことは5%〜10%程度とはいうが、本書はその5%も怪しいと思えるほどに著者が言いたいことがわからず、更には関係ない話が主となっている。

脳を鍛える方法を知りたければ前出を読み、そこでしてはいけないとされている方法をせずに、その欠点を利用して脳を勘違いさせるというのが最適かと思う。