ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

ティバルドと消えた十日間 アブナー シモニ(著), 熊谷 千寿(翻訳)

プログラムを書く過程でグレゴリオ暦については知っていたし、それがなぜ変更されたのかも理解していたつもりであった。

だがしかし、それがどのように改定され、それによって現実問題としてどのようなことが起こったのかは知らなかった。

ティバルドと消えた十日間

ティバルドと消えた十日間


それは知らなくても関係がないかと思い興味を持っていなかったが、本書をたまたま書店で見つけ、タイトルからユリウス暦からグレゴリオ暦に切る変わった際に出来た暦上の10日間の削除と事かとわかりすぐに手に取った。

内容は予想通りにまさにそれで、その10日間の削除の影響をフィクションとして一人の少年の誕生日の問題として書かれたのが本書になる。

これまでの読書感想文をみていただければ、私がいかにフィクションを読まないかということはわかってもらえるかと思うが、本書はフィクションであるから一人の少年目線で問題が展開されていき非常に面白かった。

このように事実をベースとしたものであればフィクションであっても今後も読んで行きたいと思う。