ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

眠れる心を一蹴り ロジャー フォン・イーク(著), 浅沼 昭子(翻訳)

先日に「頭脳を鍛える練習帳」を読んだ。その際に「重複した内容が多い」としていたが、その重複していなかった部分は本書と重複していた。ようするにはそれまでの3冊の内容をまとめたものに成るだろう。

なぜ本書を読むのが漏れていたのかわからなかったが、先に前書を読んでしまっていたのでいくつかの部分をまた重複して読むことになった。

だがやはりロジャーフォンイークはすごい。その重複した部分さえも何度も新たに発見する部分が出てくる。

私は無駄に本を多量に所持しているが、その99%は捨ててもいい本としてもロジャーフォンイークの本は今後にわたっても何度も読んでいきたい本に成る。そのためにもう一冊づつ買っておこうとも考えている。

眠れる心を一蹴り―創造能力を開発する愉快なトレーニング

眠れる心を一蹴り―創造能力を開発する愉快なトレーニング


ロジャーフォンイークの発想は本当に頭にガツンと来る。本書のタイトルも「心」ではなく「眠れる脳に一蹴り」の方が最適であろう。ロジャーの考えだけではなく、今までにガツンと一撃を与えた人たちの行動や言葉を多く引用しているので、多面的な方向からガツンと入れてもらえる。プログラマでもデザイナでも、サラリーマンでも、ロジャーの書籍では様々な人間が日々の先入観や思い込みにガツンと一撃を食らわされるだろう。

本書でロジャーフォンイークの著書は全て読んだことになるが、やはりいちばんガツンと来るのが「頭にガツンと一撃」になり、本書はその補完的なものに成るだろう。本書から読んでもあまり考えが及ばない部分があるかもしれないが、前書から読めば全書の補完として本書が読める。要は出版順に読むのが最適だ。


ロジャーはもう10年以上本を出していない。是非とも現代人に向けたガツンと一撃を入れる書籍を書いて欲しい。