ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

完訳 7つの習慣 人格主義の回復 スティーブン・R・コヴィー(著), フランクリン・コヴィー・ジャパン(翻訳)

私は人気のある(売れている)書籍というのはあまり読まないようにしている。理由は簡単に「大衆向けに書かれている」からというもので、要するには、多くの人が良いということは多くの人が理解できるように書かれているということで、ということは当たり障りのない、結局の所誰にもマッチしない内容が書かれていると思っているからだ。

私は本書が出てすぐに注文したのがだ、当時から予約待ちで購入するのには少々時間がかかったと記憶している。だがそうすると「読みたい」と思っている時期には届かずに結局本日まで読んでいなかった。

そして一気に読んだ。内容としては平易なのだが、そこら中に納得できる箇所が有り時間がかかった。6時間以上はかかったかと思う。だがそれでも一気に読みたい、この先を読みたい、理解したい、と思いその時間も苦ではなく読み進めることが出来た。

そして本書を通じて「大衆向けに書かれているということでも万人にマッチすることはある」ということを学べた。このような書籍は珍しいことは私の数千冊の読書経からしても稀になるかと思う。だがそれでも万人にマッチするという根本原則が本書には書かれている。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復


私は本書を今読めてよかったと思っている。発売当初に読んでも理解するところは少なかったかも知れない。だが、今この絶望的な瞬間に本書を読むことで多くの理解が有り、さらには多く考えることが出来た。この先に進む道はまだわからない。だが、進もうと思える希望が持てた。

Vandread 2nd season. 13話「TRUST」より.

我々の命には限りがある。

皆老いていつかはその命が尽きていくのを知っている。だからこそ懸命に生きようとするんだ。だからこそ試行錯誤を繰り返していくんだ。

しかし、それは自分たちのためだけではない。後に続く者たちへの道しるべを築くためだ。

その場にしがみつき、先へ進もうとしなくなった臆病者に、峠の先に待っている未来の光明など見えるはずはない!!

これを思い出せた。



本書を読んでいない方でもこの「7つの習慣」というのは聞いたことがあるかと思う。私が本書に興味を持っていたのも、そこら中の書籍で本書の考えが引用されているからだ。引用されていないにしても、本書に「影響を受けた」とする書籍がゴマンと有あり本書が紹介されている。そんなに多くの著者や作品に影響を与えるほどの書籍とはどれほどのものなのかと思っていた。

そして実際に読み驚かされた。どれもこれも説明されるとアタリマエのことだ。当たり前故にそれに気付けていない。当然だと思っていることができていない。今までどれほどに自分が、自分の考え、目的、望みと程遠い事をしてきたか。どれほどに自分を痛めつけることをしてきたか。



私は誠実に生きよう。何も拒むこと無く生きていこう。それが私の人生の目的であり使命だ。


P195.
毎日の生活の中で意志をどのくらい発揮できているかは、誠実さの度合いで測ることができる。誠実さとは、基本的には自分自身にどれだけ価値を置いているかということだ。自分に約束し、それを守る能力、「言行一致」のことである。自分を大切にし、自分を裏切らないことである。誠実さは人格主義の根本をなし、主体的な人間として成長するために欠かせないものである。

私は今までに「言ったことをやる」と言うのを目標にしているとは再三言ってきた。だがしかし、それはこの「誠実」という単純な言葉で表されることを知り、更にその言葉は私が今までにどれだけ説明してきたことよりも深い。本書を読みこの誠実さの意味と、その大切さ、深さを知れたと思っている。そして私はその誠実さを大事にしていきたいとも思えた。

私にとっては「誠実さ」は基本ではなく目的になる。本書に置いてはそれが基本原則になるが、現在の私はそれから大きく離れすぎている。まずはその領域に達しなければならない。私は誠実に生きていこう。これを読んだ方にそれを誓いたい。道から外れることがあれば注意して欲しい。

ここで書いたことも誠実さによって言行一致とするのはもちろんだ。誠実に生きていくと言った以上、私はそれを実践する。



このように本書は私のような人間にも改めて考えさせ、目的を持たせてくれる書籍である。私のような人間が感想を書けば勘違いされるかも知れないので書かない。是非とも読んで欲しい。

たしかに500ページというのは長い。私もこの長さの書籍を一気に読んだのは初めてだ。だがそれ程に先が気になり読み進めてしまう。一度に読むことで読みこぼした部分もあるかも知れない。だが、本書はこれから先何度も読む書籍になるだろう。その度に気が付き、漏れをカバーしていけば良い。

ティーブン・コヴィー氏に感謝を込めて。

まんがと図解でわかる7つの習慣 (宝島SUGOI文庫)

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