ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

PM2.5を歓迎しろ

なぜかここ数年PM2.5が騒がれている。これも平常通りそれが何かわからないアホどもが騒いでいるのかと思うが、ここまで騒ぐというのはアホがそれほど多いことかと思う。

もしあなたも今までにPM2.5と口にしたことがあるのであれば、それが何か、なぜ発生するのか(発生方法ではなく生成原理)、なぜそれが飛来するのか、なぜ危険なのか、具体的な健康被害として何があるのか、その原因は何か、その健康被害を上げた論文又は文献は何か、それはPM2.5のみが因果関係として上げらるのか、を書き留めて欲しい。

それが書き留められないのであれば、少なくともあなたはそれについて理解していない。そしてその理解していないものに文句を付け、恐れ、他人を中傷している。PM2.5より、いかにそれが恐ろしいことであろうか。

理解出来ないものに恐怖を感じると主張するのであれば、PM2.5という人間が創りだした基準すらも理解できないあなたは世の中の全てに恐怖するべきだろう。今あなたが操作しているコンピュータをも理解できていないだろうし、インターネットの仕組みすら理解できていないだろう。なぜあなたはコンピュータに恐怖を抱かずに今操作しているのか。

いや、そもそも空気や原子を理解しているのだろうか。なぜそれを恐れないのか。

 

 

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まぁPM2.5がどういったものかというのはこの記事では無視する。私が言いたいのはその組成や健康被害についてではない。

私が言いたいのはPM2.5が中国から飛んでくると、中国や中国人を批判する糞みたいな人間どものことだ。

 

まず観測上確かに日本にはPM2.5が中国から飛来する。

そもそもPM2.5と騒がれる以前から黄砂などは中国から飛来している。その黄砂すらも批判する人間がいるだろう。

確かに黄砂は人為的な活動によって砂漠化が加速した結果増えたかもしれない。だが黄砂が運ばれる気流自体は人間が創りだしたものではなく自然が産み出したものだ。その気流によって黄砂が運ばれてくる。なぜこれを批判する必要があるのか。

黄砂はそもそも人為的な経済活動による環境破壊が進む前、そもそも人類誕生前から発生している。

これを批判するのであれば中国方面から吹く全ての気流や流れる海流を批判すべきだろう。中国大陸を経由した全ての大気、海水を受け入れるべきではないとするべきだ。黄砂を批判するのはそれと同じくらいに意味のない、全く的はずれなものでしか無い。

そもそも黄砂があるおかげで大陸から微生物や菌類などが日本にも広まった。日本という孤立した島国に豊かな環境があるのもこのおかげかもしれないのに、なぜそれを批判するのか。いかにも手前勝手な自分よがりな批判だろう。


このように黄砂はそもそも歓迎すべきものであったはずだ。歓迎すべきではないとする人でもそれは自然の営みから出来たものであるので、それ自体が自然の一部あることは理解して置かなければならない。

 

PM2.5にしても同じ気流を使って運ばれてくる。そしてこのPM2.5は人為的な経済活動によって発生したものであるとこの記事では前提とする。PM2.5にもいろいろなものがあるが、今回はこれに限定するとする。

 

そしてこのPM2.5は先から書いているように批判の的になっているようだ。テレビのニュースやメディアではどのように報道されているかわからない。だが私が聞く限りでは「中国が環境破壊をしている」や、「中国の工場が環境基準を考えずに排出している」、「中国人は健康被害のことなんて考えない」のような意見を聞く。

こいつらは本当に自分よがりでとにかく他者を批判したい人間だろう。自分で努力して周りより抜きん出るのではなく、周りの人間を引き下げることで自分が上位に立ちたいと考えるような連中だ。

なぜPM2.5を排出する中国は悪いのか。それはそれほどまでに中国に依存した世界の生産活動がそうさせているのではないのか。それはそれほどまでに低価格を求める先進国の糞みたいな人間が悪いのではないのか。中国でも環境を考えた企業はある。だがもちろんその会社の製品は高価になる。であれば中国で作る意味はないとされ、環境基準を(多少)無視した工場が乱立する。これは中国企業が求めた結果ではなく、消費者であるこの国の国民がそれを求めた結果だ。

日本企業が中国の工場にて生産しているのであれば、それはまさにこの日本人がそれを排出させていることにほかならない。環境破壊をしているのは日本人である。

日本でもこれと同じように、低価格な米や肉が同じように汚染された状態で国内販売されていたことからもわかるだろう。低価格を求めるという事は結局そうなるしか無いのだ。

 

その低価格な製品を使う、甘い汁だけをすする日本人はそんなことを理解すらしていないだろう。

実際に中国では健康被害が続出している。日本がそれを求めた結果が現地の国の人々の健康を害しているのだ。だが日本人はそれを考えることもないだろう。PM2.5のように、自身にその危険が迫った時のみそれを気にする。いや、気にすることはない。単にそれを批判するだけで、自分が求めた結果であることは気にすることもない。

自分がそれを求めた結果排出されているという事は気にかけることはない。

 

PM2.5はそんな日本人が求めている製品に付属しているものだ。日本人が低価格商品を望む以上、PM2.5の飛来とセットで考えるべきだ。安いものを買う以上は、それに応じて自分の健康も危ぶまれる。それが理解できる点でPM2.5は歓迎すべきだろう。

いや、そんな甘っちょろいものではなく、戦後日本でも続出した土壌汚染や河川汚染のように、日本人が購入した商品の分の公害を日本でも起こすべきだ。そうしなければその意識は変わることはない。日本国内でも不法投棄業者があることを考えると、そのような汚染が実際に起こったとしても意識が変わるかは微妙なところであるが……。

なぜ中国の人々が日本製の製品を求めるのかこれで理解できるだろう。クソみたいな日本人が求める低価格製品を作って儲けた金で、自分たちは安全な日本製を買うのだ。その逆に、日本人は現地の国の人々が買おうとしない中国製品を買い求める。

いかに馬鹿な行動をしているのか。

これからもPM2.5が日本に降り注ぐことを望むべきだ。それは中国で安い製品がどんどんじゃんじゃんと生産されていることが確認できる指標だ。是非ともそれを吸い、身を持ってそれを実感して欲しい。

その実感の分、この国で中国製の安価な製品を購入することが出来る。

 

さらにこの環境破壊だけではなく、人件費の面でも日本人は中国人を圧迫している。

日本人の少しでも安い製品を買いたいという願望が、中国企業が職員に安い給与で長時間労働をさせている。

これはまさにいま日本で騒がれているブラック企業そのものだ。日本ではブラック企業は叩かれるようだが、日本の消費者は中国企業ブラック企業であることを求める。

これもいかにも日本人的な、自分さえ良ければ良いと考えるものだろう。自分が勤める会社がブラック企業でなければ良いのだ。自分が安い製品を買うためであれば、その会社の職員はどれだけブラック企業と言われる所で働こうが歓迎するのだ。黙ってがむしゃらに働いて欲しいと思っている。

 

こんなちょっとしたニュースでもいかに日本人が腐った人間たちであることがわかる。

素晴らしい国だ。