ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

怖くて眠れなくなる科学 竹内 薫(著)

先日に読んだ「超・超面白くて眠れなくなる数学」なんかと同じシリーズのようだが、もちろん本書も眠れなくなるということはない。

内容も一般的なことが書かれているだけになるが、これらを知らない人が読めば面白く読み物としても楽しめるだろう。

 

怖くて眠れなくなる科学

怖くて眠れなくなる科学

 

 

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だがやはり人の書いたものなので、もちろん本書にも大々的な間違いが有る。主なものとしては嘘発見器の話になるだろうか。本書に限定した話ではないが、本というのも結局著者の主張なのであるからそれが正しいというわけではない。

信じるにはそれを自分なりに調べなければならない。

コレは本書の話題にも上がっている思い込みや刷り込みと同じ話題だろう。本書を読んだのであればそれが信じるに足る事象なのか根拠を調べなければならない。

 

他にも嘘ではないにしてもミルグラム実験などの記述はかなり短絡的な説明で本質とはかけ離れているために誤解されるかとも多いかと思う。本書の記述であれば、ミルグラム実験の派生であるスタンフォード監獄実験の方がわかりやすいであろう。

前書に比べるとわかりやすく、所々説明もされているのでわかりやすいだろう。

前書はかなり批判的な内容になったが、本書で「眠れなくシリーズ」全体がダメということではないだろう。