ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

アナログ時計、デジタル時計のどちらがいいのか

先の「アナログ時計なんてものは存在しない」に続いてこの記事でもうざいような内容を書く。結論はない。結局はどっちでも用途に応じて使い分ければ良い。

「絶対アナログ表示!!」、「絶対デジタル表示!!」と言う人がいるが、それは自分の考えを人に押し付けるような人なので、自分のニーズが周りの代表としている考えなので全く参考にする必要はない。

双方のメリット、デメリットを考え、自分のニーズに合わせて使わないというのは偏見で偏屈だ。

今なら2000円も出せば両方共買えるのだから、二つ持っておいて使い分けるのが最も自然な使い方だろう。そして一つで兼ねたければデジアナ時計と言うのも有る。

「アナログしかダメ」、「デジタルしかダメ」と言っている人間は単なる先入観で決めつけているに過ぎない。

 

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まずデジタル時計とアナログ時計の大きな違いは時刻を掴むときの方法だ。

 

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デジタル時計はもちろん数字が表示されているので、その数字を「読んで」現在の時刻を把握する。だがアナログ時計は数字が表示されているのではなく、現在の時刻に針が有るだけだ。これは時刻を「読む」のではなく、針が指している位置を「見て」現在の時刻を理解する。

だからこそデジタル時計なら少なくとも数字を読む時間の間時計を見続ける必要があるが、アナログ時計なら一瞬見てその針の位置のイメージから経験則で時刻を判断する。理解するのではなく判断するという点が違う。

これは一長一短だ。

デジタル時計を「読む」という事は、その時点で正確な時間がすぐにわかるという事だ。じっくり時計を読もうと、ぱっと読もうとそれは変わらない。アナログ時計を「見る」という事は、それは時刻の概略をつかむというだけだ。「針がこの位置だから何時頃」というように把握している程度で、もし分単位、秒単位で時刻を知ろうと思うとじっくりと「表示を見て読む」必要がある。これにはデジタル時計と比べ物にならない時間がかかるし、そもそも目盛りが無い時計では把握した時刻が本当にその時刻かの確実性はない。

このようにまずはアナログ時計とデジタル時計の用途として、具体的な時刻を知りたいのか、それとも概算をざっと知りたいのかという目的の違いがある。

 

またこれは、世間でよく言われている「アナログ時計は残り時間を把握することが出来る」という事にもつながる。

例えばアナログ時計では24時まで後どれくらいあるのかと言う事が短針の位置関係からイメージとしてすぐにわかる。だがデジタル時計では現在15時だとすれば24-15=9、残り9時間として把握することになる。

だがこれについて私は懐疑的だ。まず24時まで残りどれくらいか把握することなど一般にはないだろう。実際には就業時間の18時までどれくらいかというようなことになるだろうが、そうすれば針の位置から相対関係で残り時間をイメージできるものではない。これは1秒、1分、1時間の感覚をみにつけた人間であれば、「残り2時間」といわれればそれをイメージできるだろう。

そもそも一般の時計は12時計であるので24時間という感覚は掴みづらい。本当に針の位置から残り時間をイメージできるというのであれば、12時間表示の時計ではなく、24時間表示の時計を使うべきだろう。そうすれば一周24時間で把握がしやすい。確かに私も24時計付きの時計を使っているが、それは私が24時に寝るようにしているから使える機能であり、それ以外の方からすれば24時が1日の切れ目なんて気にすることもないだろう。

より現実的な状況を元に考えよう。現在は14時12分で新しい仕事が入ってきた、それは16時の会議に必要な資料作成だ。

デジタル時計であれば残り時間が1時間48分ということはすぐに把握できる。そして、16時の会議に必要ということは、その10分前までには印刷してステープラーで止めておかなければならない。そうしなければ会議室で配る時間がないからだ。であれば15時50分までに資料を作ればいいかというとそうではない。それまでに資料を作って依頼者に確認し、問題があればその資料を修正しなければならない。それに20分必要だと考えると15時30分までには遅くとも資料を作成する必要が有る。ということは作成時間は1時間18分だ。これは何度も時計を觀て反断することではなく、一度時計を読んで頭の中で考えることだ。

アナログ時計が残り時間をイメージとして掴むというのであれば、ここまで具体的に考えることは出来ないだろう。アナログ時計はあくまでの概要を掴むための時計だ。もし同じように具体的な時間割を考えるのであれば同じように時分まで時計を読んで同じ流れを経て考えなければならない。そして、15時30分という頂点ではない位置や、さらに区切りの悪い15時17分までということはアナログ時計では考えづらいだろう。

そしてアナログ時計で同じように考えるのであれば、針の位置を複数考え、「その位置までが○○の時間」として多数の時間をリレー方式で考えていかなければならない。

時間の感覚は相対的なのであるから、そもそも現在の針の位置から目的の時間の位置までの残りスペースを知ったところでそれを感覚として理解するなど不可能だ。集中していればあっという間にすぎるし、何もしていなければ長く感じる。息を止めていれば永遠にも感じ、実際に永眠となるだろう。

もし本当に分針一周が1時間という感覚が理解できるのであれば、そもそもそれは分針は必要ないだろう。24時間時計の時針だけでそれは1日を理解できるはずだ。そしてそうなれば一週間や一ヶ月、一年もスペースとして理解できる方が望まれるであろうから、一週間区切りのカレンダーではなく円形のカレンダーを使うべきだ。

だがそうしていないだろう。それは結局それが出来ないからだろう。


だがアナログ時計のぱっと見て後どれくらいか把握できるというのは事実だ。13時20分発の電車が有るとし、時計をぱっとみると今現在は13時より少し手前くらいだ。であればまだ20分程度はあるのでコンビニで買物が出来るというくらいの感覚を掴むのには丁度良い。コレがデジタルであれば「現在は12時57分だから残り23分有る」と計算して考えてしまう。

だからこそアナログ時計とデジタル時計は正確な時間が必要か概要が必要かというニーズに別れるのだ。両方共の需要を満たすと敵としてもアナログ時計に液晶パネルが搭載されている時計も販売されている。コレがニーズだ。

 

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アナログは暗い場所であったとしても大体の時間を把握していれば現在の針の位置を予測して時間を読むことが出来る。だがデジタル時計であれば文字が読めなければ時間を把握することが出来ない。だがデジタル時計の多くはバックライトを搭載しておりその問題も解決している。

デジタル時計はさらに分単位の時間計測が必要な人のニーズを満たすためにカウントダウンタイマーや複数のアラーム、ストップウォッチなんかも搭載し、分単位の時間管理が必要な人にニーズを合わせているわけだ。

 

 
だがサラリーマンとなるとなぜかデジタルよりもアナログ時計の利用者のほうが多い(私の感覚)。これはどうしてもデジタル時計は機能を増やせば増やすほどに玩具のようになっていくことや、その機能から時計の厚みが増えてしまうせいだろうか。

アナログ時計は時計の厚みを競っている部分があるが、デジタル時計はでかければでかいほどいいような風潮も有る。どこのサラリーマンが腕時計で高度や気圧、温度、湿度を知る必要が有るのだろうか。そもそもそれを手首に巻いていれば誤差が大きくまともな結果は出ない。

デジタル時計で薄型となると、1000円程度で売られているCASIOのものが代表的だろう。たった1000円でもカレンダーやアラームが付いている。そして厚みは8.5ミリと薄い。よく売られているアナログ時計よりも薄いだろう。

 

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アナログ時計の薄型となると機械式で薄さ5ミリ以下という超高級品が有名だろう。アナログ時計もどうしても文字盤や針の都合で厚くならざるを得ない。だが無いかというとそうでもない。我らがALBAでは3000円で6.9ミリというものが売られているし、カレンダーがついても4000円で9.3ミリだ。

 

そしてデジタル時計にはあまりないが、アナログ時計なら革だったり合成皮革だったりで軽い時計も多く有る。

 

背広を来てカッターシャツの中に入れるのであれば、薄く軽い時計が良いのだろう。


まぁこのようにデジタル時計、アナログ時計、どちらが優れているということはない。それは万年筆とボールペンどちらが優れているかということと同じで完全な勝者はなく、どちらも一長一短で、どちらもその短所を解決するように色々と工夫しているのが競争経済だ。

私は普段はアナログ時計、ランニングの際にはデジタル時計を使っている。これが一長一短を認めた上での使い方だろう。