放送大学の記述式問題の解き方
放送大学の通信指導問題には択一式と記述式(記述問題)がある。
もちろん択一式は選択問題になるのでマークシートで選択する形になり、現在ではインターネット経由での提出にも対応している。記述式でインターネット提出に対応したものがあるのかはわからないが、私が現在選択している「新しい時代の技術者倫理」は対応していない。
よって通信指導問題の冊子の解答欄に手書きで(印刷したものを貼り付けてもいいようだ)記述して郵送するしか無い。
択一式であればマーク「する」か「しない」かなので解き方もわかりやすいが、記述式問題は手書き故に書き方を指定してもらわなければ回答することが出来ない。
だが冊子を読んでも、学生の栞を読んでも記述式問題に対する解答方法の指定がない。
ということで質問してみた。
- 作者: 札野順
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2015/03/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 佐藤幸治
- 出版社/メーカー: 左右社
- 発売日: 2015/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (7件) を見る
だが返答がひどかった。
先に書いた通り記述方法の指定がなければ自由形になるが、自由形で書いた場合、出題者の意図に添えなければそれは0点という結果に成るだろう。なんてったって出題者の意図通りに回答するから点数がつくのであって、それを反れては点数はつかない。
例えば単純には「800字制限」があるとして、801字の解答を送ってしまえば0点に成るのか、それとも減点対象にはなるが採点されるのかわからなければ解答方法が変わる。「1字の差」と考えれば削ることも可能かと思うが、例えば字下げした文や禁則処理をした分もカウントされるのかや、空行も文字数をカウントするのかと言うルールがわからなければ文字数を超えることなど容易にありえる。
そもそもに、解答用紙の文字数で800字なのか、マス目の用紙として800字なのかがわからなければ文字数を自分で確認する方法もない。
なのでそのようなことをいくつか具体例を上げて質問した。単純には「800字を超えると0点に成るのか」や、「禁則処理の方法」、「マス目でカウントするのか、文字数でカウントするのか」、「禁則処理はマス目をはみ出して良いのか」、「字下げはする必要があるのか」というような具体的な質問だ。
だが返答はこうだ。
一般的な論文の解答方法に従っていただいて結構です。
また、ご自身で考えて書くことも記述式問題の狙いの
一つでもありますので、設問指示の他、添付されている
解答用紙の文字数及びページ数などをみてご判断いただきますよう
よろしくお願いいたします。
どのように判断しろというのか。判断できればまず質問をしていない。判断するために質問したのだ。
また「一般的な論文の解答方法」であれば、それは論文の内容から判断されることであるので文字数の制限は参照程度だろう。小論文であれば文字数を制限するための用紙が渡されるので一文字でもはみ出ていけないことはすぐにわかる。
だがそのような視覚的、情報的な制限が不明な状態で「自分で判断しろ」と言われても困るのだ。自分で判断してわからないから質問したのだ。
そもそも「一般的な論文」としているが、その「一般的な論文」のフォーマットかどうかを判断するのは大学側だ。私が一般的であると思っても、それを大学が一般とは違うとすればそれまでだ。それを生徒に「一般的」という抽象的な言葉で言われてもわからない。
一般的な論文であれば、その書き方がわからなければ質問して回答してもらえるだろう。
例えば論文のフォーマットを考えろというのであれば、それは書き手の裁量に任されるところなので自由であろう。
だが具体的な問題と、それに点数をつける仕組みがあるのにそれを裁量にまかせるのはおかしいと思わざるを得ない。
そもそもに「記述方法をご自身で考えて書くことが狙い」ということも理解しがたい。設問における回答の内容ではなく、解答の記述方法すらも採点の対象に成るのだろうか。
この返答には少々怒りを覚えたし、大学への不信感も抱いた。
今後同じように記述式問題の科目を選択したのであれば、毎度同じ質問をしてその解答から回答しないといけないだろう。
そうしなければ科目ごとに内容が違うと考えられるからだ。
是非皆さんも記述式については科目ごとに記述方法を確認してから回答してほしい。
そうしなければ解答方法がわからないのだから。