ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

エリア52

監督のジャスティン・ディックスは、本作で、制作、脚本、プロダクションデザイン、特殊メイクを兼任している。
注目すべきその経歴には、ハリウッド大作「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」*、「シャーロットのおくりもの」、「バンク・ジョブ」から、「マンイーター」「ラブド・ワンズ」といったホラー作品まで多数並ぶ。彼がこれまでに得た経験やクリエイティビティの全てを注ぎ込んだのが、長辺監督デビュー作となる本作である。

*「スター・ウォーズ」では、ドロイド・ユニット・テクニシャンとして、ロボットの制作に携わり、ジャスティン・ディックスのHPには、C-3POR2-D2ジョージ・ルーカスとの写真が紹介されている。

監督の経歴をみられるHPはこちら

http://www.finefilms.co.jp/area52/より引用

なめんなよと。

監督が無名とか関係ない。

いや、無名なんかであるわけがない。スターウォーズに関わってんだぞど。スター・ウォーズのロボット作ったんだぞと。ロボット・ユニット・テクニシャンだぞと。日本語でなんて言うのかわかんねーぞと。

それだけじゃねーぞ。ホームページにはルーカスと一緒に写った写真まであるかんね。しってっか、ジョージ・ルーカススター・ウォーズの監督だわ。そいつと一緒に写った写真があんだぞ。なんてったってロボット作ったんだから。

シャーロットのおくりもの」なんてロボット出てこねーぞと。ベイブとスパイダーとダコタが出てくるだけだぞ。どこで関わってんだよと。これは気になる。エンドクレジットを確認しない手はないだろう。

確認するとこうだ。

head propmaker - Justin Dix

小道具ばっか作ってんじゃねーよ。

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アザーズ-捕食者- [DVD]

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ここまで聞けば本作の魅力の9割はわかっただろうし、本作の面白さの10割は体感できたと思う。映画よりも公式サイトのほうが面白い。

本作では一人だけ気合い入りすぎの女が暴走しているのも楽しめるが、邪魔なので早めにいなくなってよかった。

本編には笑う箇所もスリラングな箇所もない。いわゆるカメラを回したりCGを使ったり、役者が演技したり、モンキーの親玉が暴れたりしているやつだ。

まぁいわゆる映画というやつらしい。


あまりにも楽しくなくて、映画を見ている最中に調べちゃったもんね。他にどんなしょうもない映画作ってんのかと思って。

なら小道具作ってたんだから仕方がない。それを知ったのが一番楽しかったよ。まぁでも今後も監督業をするなら楽しみだね。多分今作はエイリアン2バイオハザードに憧れてておんなじようなことをやってみたかったんだよ。

次作があれば面白い映画を作れるだろう。


文句言っているつもりはないが、本作にもなかなか優れた設定がある。

主人公はなぜ超能力を使えるのか。なぜトレーニングしているのか。

要人をエスパーから守るためだからね。要人がエスパーに脳に侵入されないように守ってんだから。

日本的に言うと陰陽師バトルだ。

銀魂でもたしかそんな設定があったが、それをアジア外の映画で見れるとは思わなかったよ。

設定としては素晴らしいんだけど、物語がそれをつまらなくしてしまっている。例えば「アザーズ・捕食者」も素晴らしい設定で、その設定を知った途端に感動を覚えるものであったが、その設定を台無しにするべくして出てきたバイオハザードよろしくの展開。

最近の映画監督は新しい設定をドンドンと生み出す割にそれを表現する方法として結局既存の映画の模造品となってしまう。例えばホラー映画としては約束事の連続で何を見ても展開の先が読めてしまうのは映画を見過ぎなのだろうか。



とにかくこの記事にしなければいけないと思うほどの衝撃を受けた。

設定自体は悪くないが、それを映像化する能力にまだ経験が必要と言うことだろう。この左記に期待すると共に是非この映画を紹介したかった。