ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学 高橋 一雄(著)

放送大学で選択した科目の数学が全くに理解できなかったために購入した。

「いっきにわかる」とあるが、私は工業高校の機械科で学んでいるために、一般の高校数学の全てかどうかは判断することが出来ない。だが、本書で数学の基礎を学んでおくことで、放送大学の科目はある程度すんなりと理解することが出来た。

なんてったって、私の学校では行列や微分積分、数列を全く学んでいない。だが本書を一読することでそれらが理解できる。

もう一度高校数学

もう一度高校数学


本書は無駄なツッコミのような文章もあるが、それ以外の部分も非常に平易な文章で書かれているので新たに数学の勉強をする方も苦もなく読み進めることが出来るだろう。重複した問題的な内容はなく、ページを読み進めれば常に新しい知識を学べる。だからこそ本書一冊で高校の範囲を網羅しているのだろう。

もちろん公式や解き方、考え方のオンパレードになるが、それらが掲載されていて「覚えろ」と書かれているのではなく、その公式がなぜ成立するのかという「証明」まで掲載されていてわかりやすい。公式の理由がわからなければその証明を読めば理解が出来るだろう。あまりこういった書籍を読んだ経験はないが、本書のようにここまで証明が掲載されている書籍は珍しいのではないだろうか。


かりやすいが簡単な内容ではない。ということに注意は必要だが、改めて数学を学ぼうとされる方には適切な書籍に成るだろう。



高校や大学を卒業し、サラリーマン生活の中で数学が必要になった際、パッと学ぼうと読む書籍としてもちょうどよい。

500ページと少々集めに感じるかも知れないが、中身は数式が主なのでどんどんと読み進めることが出来る。私は本書を3日ほどで読み終えたが、それくらいの時間で(サラリーマンなら1週間程度)で読める書籍だろう。

本書がもし高校数学を網羅しているのであれば、高校の数学というのは1週間以内で学べる内容ということであろう。

長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書数学 (考える大人の学び直しシリーズ)

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高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本

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ふたたびの高校数学

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