ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

消費税が上がる前に買いだめとかアホじゃないのかな

今日(10月1日)のニュースを見ていたら、今日から消費税が10%に増税となることから、9月中に買いだめをしていた人が多数いたとのこと。
その最たるものとして、長く保存でき、日常的に多用するティッシュペーパーやトイレットペーパーが多く買いだめされており、ニュース映像でもトイレットペーパーをカートに多量に積み、レジが長蛇の列となっている姿が映し出されていた。

これから思い出してみると、9月29日に外出した際にガソリンスタンドに長蛇の列ができていたことを思い出した。特に日頃と比べてガソリンが安いと思える価格ではなかったし、月末だからと混んでいるという意識は今までになかったので、これもたった2%の消費税増税の影響の列と考える。

ほんと金銭感覚というか、コスト意識がないというか。アホというか。


10月からはキャッシュレス決済でポイント還元など宣伝されているものではなく、自分が動くコスト、保存しておくコスト。この意識が欠如しているのだろうか。

それよりも、自分がどのように判断して買い物をしているのかという認識すらも欠如し、ニュースに駆け込み需要という言葉を擦り込まれ、それに反応しているようにしか見えない。


金利や利息を考えると2%はすごく大きい。1000万円貯金していれば年間20万円の利息が異なるし、500万円の車を全額ローンなら単純計算で2%の差は10万円の差を生む。私の月収ほどの差が生まれる。
だがこれは母数が大きいからこそ生まれる差であり、例えばトイレットペーパーなど四百円もしないだろうから、それを8個買ったところで3200円。3200円の2%は64円になる。その64円のために買い物に出かけ、レジに並び、使い終わるまでに何年かかるかわからないトイレットペーパーを自宅に置いておく場所コスト。言うなれば、64円の差額を得るために買った品物を保存しておくための家賃だ。ものを保存しておくための家賃というのは理解し難いかもしれないが、収納スペースが小さい家庭では収納コンテナを利用している家庭もあるだろうが、あれがまさにものを保存するために払っている家賃と同じになる。

しかも、ティッシュペーパーは劣化しないと考えているかもしれないが、実際には湿気を吸うだろうし、長期保存により変形等も発生するだろう。そんな変化も64円で受け入れられるだろうか。

そして、その量の荷物を買うには車で出掛け、駆け込み需要で混んだ駐車場で並ぶ。その列に並ぶガソリン代はいくらだろうか。そのトイレットペーパーを買うためだけに出掛けているのであれば、片道5kmの道のりだとしても十分赤字だろう。

ほんと、こんなちっぽけなコスト意識すら持ち合わせていない人間というのは、日々どのように考え行動しているのだろうか。何も考えていないようにしか感じられない。


何より、消費税を気にして買い物をするというのが馬鹿馬鹿しい。

今まで8%の消費税だった際に、消費税が8%だからと買い物を諦めることがあっただろうか。固定でかかる以上、消費税を含めた価格が商品の価格だ。その価格を見て商品の対価として支払うかどうか決めていただろう。本体価格はこの値段だけど、消費税が8%かかってこの値段になるから買うのは諦めようとなっていただろうか。消費税を免除することは基本的にはできないのだから、そんなこと考えても無駄だ。

こう言えば伝わるだろうか。Aスーパーでは本体価格が100円の商品を消費税8%で108円。Bスーパーでは本体価格が98円の消費税10%で107円。どちらで買うだろうか。実際としてBスーパーの方が安いが、Aスーパーは消費税が8%でお得だからと、Aスーパーで買うだろうか。消費税も本体価格の一部と考えるのだから、Bスーパーの方が安く、Bスーパーで買うだろう。

1円の差で買うスーパーを変えるのば馬鹿馬鹿しいと思うのなら、まさに増税前の駆け込み需要はそれそのものだ。

1円の差と考えるのなら、1万円の商品に8%、9800円の商品に10%で考えてみても実質同じだ。


増税前に買い急ぐ暇があるのなら、少しでも勉学に励んだ方がよっぽど得するだろう。

彼女は頭が悪いから

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すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人

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