ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

サラリーマンにはなりたくない

父親が祖父と共に自営業だったこともあり、小さな頃からサラリーマンにはなりたくないと思っていました。

世間の家庭では土日祝日が休みで、子供の学校の休みと合わせて出かけるようですが、我が家ではそんな事はありません。
父親は毎週火曜日が休みなので、出かけるとしても、学校帰りの夕方から出かける程度でした。

世間では毎朝決まった時間に起きて、決まった時間に帰り、土日は家族で遊びに行くというのが一般的だということを知ったのは、高校で電車通学を始めたときでした。
ラッシュでギュウギュウの電車に毎朝乗る、これを一生続けていく。仕事が終わって酒を飲みに行き、悪口を言い合い、泥酔して電車に乗る。そんな姿を見ているだけで嫌悪感を抱いていました。

サラリーマンは社会の歯車で、社会を回すためだけに自分が存在する。そう考えることが嫌でした。


だが今はサラリーマン。一般的な会社ではないものの、立派な企業のサラリーマンと言える地位です。

なぜこうなってしまったのか。サラリーマンになり、社会の歯車にはまり込むと、そのあまりの居心地の良さに歯車から抜け出そうとは思わなくなってしまっていました。
このままここで働いていたら楽だなと思うことも多々ありました。

多少の失敗では解雇されませんし、サボっていても注意される程度です。サボっていても給料は出る。定時までサボり、定時以後にやっと仕事をすれば残業代も貰えます。
同僚からは冷たい視線で見られることもありますが、上司の前でさえ良い態度でいれば境遇は何も変わることはなく、来年には昇任試験が受験できるようです。

素晴らしきサラリーマンの世界。

ですが、そんな素晴らしきサラリーマンの世界は、仕事ではなく、人間関係で成り立っています。上司にへばり付いていれば好き勝手にできますが、腐った上司がいれば、腐った職場になってしまいます。
今の上司は腐りきっているので、居心地が悪くて仕方ありません。

そして、同僚も腐りきっています。

私が腐っているために腐りきった部署に回されたのですが、ここはひどい。


それを感じて、再度、小さい頃からの気持ちが再燃しました。

サラリーマンにはなりたくない。


結婚し、そのうち子供も作るでしょう。

そうなれば、自分の子供もこう思うでしょう。


父がサラリーマンなのはダサい。

そうならないよう、サラリーマンを辞めましょう。

サラリーマンとしてサボりながら、起業の道を探しましょう。


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周

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