ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

無駄な会話

本当にひどい話だ。

近所で委託事業を受託した会社が、販路拡大の為か弊社にも営業をかけてきた。私はどっちゃでも良いのだが、課長が食いつき、電話では話しづらいから、訪問してくれと営業を呼んだ。

そら勇み足で業者も来るだろう。
近所で委託を勝ち取れれば、規模の経済学で、コスト削減になり、そのサポート体制も充実できる。そして、その削減したコストとサポート体制で次の委託を取りやすくなる。

しかも、電話で断られるのではなく、話を聞くから来いと言われている。反応が良いと思うだろう。現に上司の行動を見て私もそう思っていた。



そして翌日、業者が来院し、委託事業の説明等を聞き、弊社ではいくらになるかと見積りを貰うことにした。実際にその業務はすでに弊社でも委託しており、十年近く業者と業務内容の見直しを行っていない。そこで、今回の営業は渡りに船で、見直しのきっかけにはちょうどいいと私は考えていた。

上司も説明には逐一質問し、ノリノリなのかと思っていた。なので私も実際に乗り換えるならと、実務に応じた質問を行った。その訪問時に1時間以上は説明を受けたかと思う。

そして、次に実際に見積りを聞く弾。今回に関しては、上司のリクエストに応じて業者がやってきた。来て欲しいと頼んだのはこちら側だ。

見積りは現在の委託業者に比べると1割増しとなるが、業務内容がきめ細かく、今後増えるであろう業務にも対応でき、現在の問題点も解決していた。

上司もその見積りを見てさらに質問し、1時間30分程度は時間をかけたと思う。

そして、業者が帰ったために見積りの処理を確認したところ、この返事。

「捨てといて」

なぜ何だと。理由を聞けば、見積りが高いから話にならないし、別に現在の業者で困っていないから変える必要が無いと言うこと。確かに上司はその委託業務にはほとんどタッチしていないので、いかに魅力的なものかわかっていないのだろう。

だがそれにしてもひどすぎる。

初回の営業に来訪いただいた際から興味はなかったとのこと。興味がないのに説明に来させると言うその理由がわからない。興味はないものの、話を聞けば興味が出るかもしれないと言う理由で聞くならわかる。
だが、見積りを見て高いから論外と思ったのであれば、見積りをあづかり検討すると言っておけば良いものの、そこから1時間近く質問をする理由もわからない。

全くの時間の無駄。上司が暇つぶしに相手にしているのであればまだしも、私まで同席し、私の業務を邪魔してまでその話を聞こうとした理由が全くわからない。

業者に対しても、興味がなく、その場で捨てる書類に質問していることに対して何も思わないのだろうか。自分がその段に立った際に、納得できるのだろか。


この上司は以前からそういったところがあったが、全く信用ならない。

無駄なことを自分の趣味で行うのなら良いが、部下を巻き込み、その姿を見せると言う発想が理解できない。

無駄な会話をしている暇はない。無駄な会話をしているくらいなら早く帰りたい。

こんな会社は早めにやめておくべきなのだろうか。

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