ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

倍速で身につくプログラミング勉強法の教科書 東京都プログラミング勉強法研究会 

読むまでもなく酷い。
プログラミングを勉強したいのではなく、プログラミングの勉強法というものを知りたくてダウンロードしてみたのだが、Kindleだけで出版されている書籍のクオリティというべきか、書店で手に取ったとしても、パラパラみて、確実に買おうとは思わない内容。

表紙には「この本を読まずにプログラミングを勉強してはいけない」と大層なことが書かれているが、この本を読んでプログラミングの勉強をする方が難しい。
この本を読むと、逆に何をしていいかわからなくなるのではないかと感じてしまう。

倍速で身につくプログラミング勉強法の教科書

倍速で身につくプログラミング勉強法の教科書



まず、プログラミングを初めて勉強しようとしてる人をターゲットにしているのであれば、プログラミングの入門書を読む前の人が読むことになるだろう。
その人に対して、Pythonはブロックをインデントで行うので、一目でブロックの判断ができ、コードを読みやすい。なんていったとしても、ブロックが何かわからなければ、インデントも何かわからないだろう。そのわからないものに対して、読みやすいと言われても、まずこの本が読みづらい。

私も職業訓練やらボランティアでプログラミングを教えていたことがあるが、この用語というのが非常に厄介で、プログラミングを経験すると当たり前に思えることでも、これからやろうとしている人からすれば、その用語が理解できないというのでつまずいてしまう。

そんなこと御構い無しにどんどんと話を広げ、それぞれの言語の特徴とやらも書かれているが、めちゃくちゃ抽象的で、結局どれを選べば良いのかなんてわからないし、この言語の説明にも用語が出てきて、その用語の説明がなく、理解が難しい。
例えば、CSSなんてプログラミング言語ではないが掲載されているが、その説明に、スタイルを設定するために使う、と書かれても、そのスタイルってのが何かわからない。

確かに、プログラミングの勉強法の入門書であるなら、それぞれの言語の実際に記述して説明することはできないのかもしれないが、何かわからないものを何かわからない用語で説明していて、結局何かわからないというのが本書である。

プログラミング経験者は是非読んでほしい。

いかにわけがわからない説明をしているかというのを実感でき、自分の反面教師とできるだろう。

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