ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

教える技術

タイトルは胡散臭いし、「残り8割のできない人が短期間で戦力に変身する」というキャッチフレーズも寒々しかったが、ブックオフで100円だったので購入。

結果、非常に素晴らしく、納得できる内容だったので買った方が良いよ。

まず、キャッチフレーズの8割とは、パレートの法則を捩った2:8:2の法則とやらで、2割のできる人と、6割の当たり障りのない人、残りの何もできない人2割の中の、当たり障りのない人以下8割のことになる。

トップ2割を成長させても伸び代は少ないが、まだ動いていない8割には大きな伸び代がある。その部分に着目し、それらのできないと思われていた人に出来るようになるために教えるのが本書の技術になる。

全く持って納得できたのが、「こんなこともできないのか」と怒鳴る人がいるが、そら、教えてもらってないことはできないのが当たり前で、教えてないことをできると期待する方がおかしい。

〈図解〉行動科学を使ってできる人が育つ!  教える技術

〈図解〉行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術



そんな人には「教えることもできないのか」と、言い返してやろう。

また、「現場で優れた成果を上げた人を、そのまま組織のリーダーにしてしまうという、多くの日本企業で長年おこなわれている奇妙な習慣」というのも納得できる。
営業成績が良かった人が社長になったとしても、その人はものを売るのに長けているかもしれないが、製造のことなんてわからないし、ましてや、経営すること、人に指示を出すこと、人に教えることなんて全くの素人だ。
そんな人をトップにしてしまっては会社は終わる。

是非、管理職だけではなく、後輩がいる人、教える相手がいる全ての人に読んで欲しい。
自分が教えられる立場であっても、指示に混乱するのではなく、なぜそれに混乱するのか、できないのかということを考えるために読んで欲しい。

100円であったが、出会えて良かった書籍だ。

行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術

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マンガでよくわかる 教える技術

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マンガでよくわかる 教える技術2 <チームリーダー編>

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