「理系的」仕事術
面白い。
サラリーマンをやっていると、多種多様な人間と接するが、私が疑問を持っていた他の人間の行動を少し理解することが出来た。
私は機械化の工業高校卒業なので、理系も文系もなく、いや、正確にはそれが何かもわかっていなかったが、いわゆる理系ということらしい。
本書では「理系」、「文系」の違いとして、理系は「結果」よりも「プロセス」にこだわる。ということを上げている。数字に強いかどうかというのが世間では理系と文系を分ける基準にされているようだが、本書では経済学は文系の科目になるので、文系でも数字に強い学問はあるということで否定している。
- 作者: 水口和彦
- 出版社/メーカー: すばる舎
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確かに私はプロセスを知りたがる節がある。いや、プロセスを知らなければ意味がないとも思っている。本書では電子レンジを例に挙げているが、文系は「ものを温めるもの」として電子レンジを理解するが、理系は「なぜ温まるのか」に着目するようだ。
この「ものを温めるもの」と理解することは非常に危険かと思うのだが、それで満足するのが文系とのこと。これが私の納得いかなかった点だろう。
確かに「ものを温めるもの」という理解があれば使うことが出来るかもしれないが、それはあくまでも使えるだけであり、危険なことや、応用した使い方ができない。
温めるものという理解なので、嘘か真か都市伝説で「電子レンジで猫を温めようとして殺した人がいる」という逸話があるのだろう。なぜ温めることができるのかという知識が欠落している人間が利用した結果、事故が起こる。
なぜ効用を知るだけで満足できるのかはわからないが、そんな人間が世の中にはゴマンということが知れたというだけでも本書は私の人生で役に立った。
こんな単純なことから、その理系的な考えを使って仕事を進めるというのが本書の主題になる。他にも多々面白い点があったが、その面白い点を結果として書くのではなく、面白いと思ったプロセスを書いたので、是非理系の人間は読んで欲しい。
- 作者: 鎌田浩毅
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マネジメントは「理系的思考」でうまくいく 頭のいい人の思考回路とフレームワーク
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