ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

「Tera Term開発を15年やって引退した話」を読んで

note.com

「Tera Term開発を15年やって引退した話」という、TeraTermの開発者が引退した理由記事を読んだ。この記事で256円とはなかなか良い商売であるとは思うが、その価格でも読みたいと思って読んだ。
私はTeraTermはあまりつかったことがないので、その批判される理由はわからないが、著者の言うとおり、フリーソフトウェアというのは使いたければ使い、使いたくなければ使わなくて良いと思うのだが、人はなぜか文句を言う。もちろん私も文句をいう。
それに心を病み、開発を引退したとのことだ。

だが、著者は引退するものの、フリーソフトウェアとしてのコミュニティが形成されているので、他の誰かが開発を引き継ぎ、TeraTermは開発され続けていくということだ。

Code Reading ~オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法~ (プレミアムブックス版)

Code Reading ~オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法~ (プレミアムブックス版)



私もフリーソフトウェアを作っていたことがあった。もちろん、フリーソフトウェアなのでGitHubに公開していたし、サポートも行っていた。

例えば、ニコニコ生放送をUbuntuLinuxで行っていたときに、Windowsではコメビュというコメントを管理したり、誰の発言かを判断出来るツールがあるということを知り、UbuntuLinuxでも使いたいと思ったが、なんせ作っている人がいなかった。

作っている人がいなければ作ればよいという考え方で自分でもなんとか作り始めた。根本的にプログラマではないので何をすればよいかわからなかったが、Googleで検索すればなんとなく考え方がわかり、試行錯誤しながら動くものを作ることが出来た。
調べている最中で見つかったBlogやらWebサイトの記事には非常に助けられ感謝しかなかった。もちろん、中途半端で、実際にそのとおりに動かそうとしても動かない記事も多数あったが、自分には役に立たないという程度で、コメントで文句を書くことはなかった。誤りを訂正することはあったかもしれないが。

フリーソフトウェアに文句を言うというのは、この役に立たなかった情報に文句や罵詈雑言を書き込むとの同じことだろう。
誤りを訂正できるのであればコメント等で行えばよいが、自分の理解能力が原因なのかもしれないので、そのままそっとしておけば良い。
たしかに、あとに続く人たちのために役に立たないということを知らせるという役目もあるかもしれないが、それは先に書いたようにコメント等で有用な情報を知らせるべきことであり、罵詈雑言はなんの役にも立たない。役に立たない情報に役に立たない情報を足しただけになる。

ということで、GNU/Linux版のニコ生コメントビュアーを作りながらニコニコ生放送を行っていたが、あるときに、その放送に私が製作しているコメビュについて質問してくる人がいた。
本当はGitHubやらでコメントしてくれればよいのだが、それすらもわからない人が、自分の能力で出来る範囲で情報を得ようと、放送にコメントしてきたのだ。

ということで、私が制作しているコメビュが誰かに使われているということを知った瞬間であったが、それと同時に、自分用に作っているので、誰かには使いづらいということもわかった。

私が欲しかったものを誰かが欲しているのだとわかり、それ以後は、コメビュ開発生放送という放送も行い、実際にコメビュを動かしながら開発をするという放送も行い、フィードバックを受けつつ開発を勧めた。
これも先の記事の通り、自分用に作ったので、NGリストやら、コメントに色を付けたりやら、コメントを保存したいとやら、私には無用の要望も多数来たが、自分のプログラミングの勉強もかねようと思い、極力協力をしていた。

だがやはり、使う人が多くなると、クラッシュするバグが発生しただけで「使い物にならない」やら、「カス人間」やら、暴言を吐かれるように進化していった。

これは先の記事と同じように、私の感想も同じ。使いたくなければ使わなくて良いし、使えないのであれば使わないべきである。
私がプログラマではないので幼稚なプログラムを書いていることは自覚しているが、そのクラッシュ原因も修正できないアタナがなぜ私をカスだと評価できるのか。
あなたが文句しか言えないのは、そのプログラムを修正することが出来ないからだろう。修正できるのであれば修正してくれてパッチを送ってくれればよいし、私のようなカスプログラマの作ったプログラムを使うのではなくて、自分でもっと素晴らしいものを作ればよかった。

そんな人間のコメントはNGリストに放り込んでしまい、しばらくは開発を続けた。
だが、そのプログラムはバグ報告を受けることはあったものの、パッチの提供は受けることがなく、私のニコニコ生放送の飽きとともに終了してしまった。

私もコミュニティというものを作りたいと過去の記事にあるように多数の書籍を読んだが、それがうまくマネジメントできなかったというのが失敗だろう。

また次に何か作るときにはもっとうまくやろう。

www.monou.jp


図解入門ビジネス 最新オープンソースがよ~くわかる本

図解入門ビジネス 最新オープンソースがよ~くわかる本