自分は自分、バカはバカ
まぁタイトルの言うとおりだ。
自分は自分であるし、バカはバカ、頭が良いように見えてもバカはバカ。博之はこういったタイトルが多いし、内容としてもこのタイトルの通りのことを言い続けている。
だが、私からしたらひろゆきもバカだ。これがタイトルの言わんとしていることだろう。
自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術
- 作者:ひろゆき(西村博之)
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2019/04/06
- メディア: 単行本
例えば、ひろゆきは最近YouTubeで配信をしているようで、その動画をみる機会があった。だがそこでは、記憶を頼りに日本人男女の平均寿命について語っていたのだが、現在の寿命としては乖離しており、過去にもそこまで平均寿命は上がったことがないのだが、その根拠のようなことも言いながら話していた。
視聴者により指摘があったのか、途中で間違いに気がついて「ごめんなさい」とは言ったものの、視聴者の指摘がなければ、その間違った平均寿命のまま、説得力があるふりをして話し続けていただろう。
間違っていることはしようがない。記憶というものは当てにならないのだから間違いはあるかもしれないが、その間違いを、間違いとなっている値の根拠を人に説いていたのが問題だ。
商売の売上予想なら間違っていても、いくらでもこじつけて根拠を作ることはできるが、一般に公開されている統計結果の根拠は捻じ曲げることが出来ない。iPhoneの普及率調査をiPhoneを手に持っている人を対象にやっていたように、自分で創作するのであればご自由にだが、誤った情報を広げるのは良くない。
しかもこれは、ひろゆき自身が著書の中で言っていることなのだから。
別にこれひとつだけを見てそう思ったのではなく、他にもミルグラム実験とスタンフォード監獄実験がごっちゃになってそれをあたかも事実のように語っているしうろ覚えで話していることが多いように思える。その他にも自分の偏見で語っているということが多々あったので、私の結果として、自分は自分、ひろゆきはバカとなってしまった。
だが西村博之の著書は、そのひろゆき自身の考え、思い込みがおもしろくて読んでいるのだから、どんな間違いがあってもそれで良いだろう。エンターテイメントなのだから。
- 作者:ひろゆき
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2019/09/12
- メディア: 単行本