ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

はじめて哲学する本

すばらしい。子供向けに内容は平易に書かれているが、その分大人でもわかりやすい。私が読む文にも、特に苛立たつに読むことができた。

ただし、満員電車の中で読むには、タイトルに少々恥ずかしさもある。

内容としても、「なぜ」、「なぜ」と問うような感じで、疑問に思っていることに対して著者が解説をするという流れになる。

「神さまは、なぜみんなを助けてくれないの?」なんて、なかなか渋いタイトルだ。

是非とも遠藤周作の「沈黙」を読んでほしい。

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

  • 作者:遠藤 周作
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/10/19
  • メディア: 文庫
はじめて哲学する本

はじめて哲学する本


内容は確かに納得。色々と世の中の理不尽をついてくれている。

だがその理不尽に対しても、様々な言い分があり、例えば正義の対義語は悪ではなく「相手側の正義」のように、視点を変えさせてくれるきっかけにもなる。

子供が読んで納得できるのかは不思議だが、哲学の入門書として大人に読んでほしい。

はじめて哲学する本

はじめて哲学する本