ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

頭が良くなる思考術

タイトルがもったいない。タイトルをもっと良くすれば、これはベストセラーになるのではないか。いや、ベストセラーになんてどうでも良い。ベストセラーになるほど様々な人に読んでほしいというのが正しいだろう。

それほどに納得でき、今後、読み返す本があるとすれば本書だ。と言い切れるほど感銘を受けた。

頭がよくなる思考術

頭がよくなる思考術

私は様々な場面で「なぜ」、「なんで」、「どうして」と聞くが、それが世間では鬱陶しがられてしまう。理由がわからないのに出来ないし、そもそも知りたいから理由を問うのに、その理由がないのか、理由を説明できるまで理解できていないのか、とにかく説明してもらえず、良いからやれ、と言われてしまう。

著者もその考えを持っているようで、なぜかと問うても解説されないという経験談と、日本という社会では理由を問うことがうざがられること、だが、ドイツではそれが当然に受け入れられ、理由を「なぜ」と問うことが一般的なことが説明されている。

日本という社会は空気を察しる社会であり、何故とは聞かず、その理由を自分で察さなければならないようだ。

そのような多種多様な場面の日本の問題点が書かれているのが本書になる。私がピックアップした「なぜ」というのも2ページほどに過ぎない内容だ。

嫁さんとは意見がよく食い違うのだが、場面場面でその場面に最適なページを読ませると、ぜひとも読みたいと今読んでいる。


私だけではなく、私に多くの反対意見を持つ嫁にも興味をもたせるのが本書になる。


頭がよくなる思考術

頭がよくなる思考術

独学術 (白取春彦の思考術) (ディスカヴァー携書)

独学術 (白取春彦の思考術) (ディスカヴァー携書)