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世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書 小関 尚紀(著)

おもしろい。本書はタイトルの「ゲーム理論の教科書」から「ゲーム理論」の解説書のように感じられるかもしれないが違う。

たしかにゲーム理論の解説はあるが、用語がいくつか出てきてそれについての簡単な解説があるのみでゲーム理論の解説はほぼ無い。だが、フィクションのサラリーマン生活の中で、その「ゲーム理論」を実際として見せ解説している。

世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書

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本書を読むとゲーム理論にどのような考え方があるのかはわかるが、詳しく、いや、大まかにも理解することは難しい。そして何しろフィクションで話をまとめているために内容が非常に平易で長い。

そのフィクションにおける会話も面白いのだが、その生活の描写も多いので少し心して読む必要がある。


だがこれは詳細な実体験として結びつくような解説であるため、今までにゲーム理論を学んだが全く理解できなかった方、初めてゲーム理論を学ぼうと思う方におすすめできる。また、本書のフィクションのように、ゲーム理論はサラリーマンが実際に仕事の中で使う考え方でもあるためにサラリーマンの方にも読んで欲しい書籍である。

ただ本当に長い。フィクションであるためノンフィクションのように読み飛ばすわけにもいかず、読み終わるのに2時間ほどかかってしまった。モンブランの説明は読み飛ばしたが・・。


そして・・。この二人はこの後どうなったのか・・。フィクションを読むとこういった考えが思い浮かぶために向かない。

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