ThinkPad X40 をSSDに交換する選択肢
別のブログにも書いていたが、アクセスが多いようなので改めて現在の状況も踏まえて書きなおす。SSDへの換装についてはThinkPad X40とThinkPad X41は同じ規格のようなのでこの記事と同じSSDで変更できるかと思う。
DDR2 キャッシュ128MB搭載 IDE接続 1.8インチ PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 64GB 2013年モデル KINGSPECJP
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まず、ThinkPad X40の発売から今年で丁度10年になる。流石に10年もHDDは持たないかと思うので、ヘビーに使っている方は既に何度かHDDの交換を経験され、あまり使っていない方でもHDDの速度の劣化に悩まされているかと思う。
私の環境でも実際にそうで、あまり使っていない状態であったが、ベンチマークで見るとHDDのリード平均が17.2MB/sと最近のUSB2.0のフラッシュメモリよりも速度が遅くなっている。USB3.0なら比較にもならず、そもそもATA33の速度も出ていないことになる。これは厳しい。
ThinkPad X40(ThinkPad X41)のHDDは1.8インチのHDDとなっており、それも日立の独自規格となっている為、当時から交換用HDDが高価な上に手に入りづらかった。しかも、日立がX40の発売から近くして1.8インチHDDの製造をやめたとあって、X41以降はIBM(Lenovo)のXシリーズでも2.5インチHDDに戻り、1.8インチHDDは極僅かなモデルでしか採用されなかった。
このように極僅かなモデルしか採用されていないために、換装用のHDDも少なく、現在では日立規格の1.8インチHDDは新品での入手は非常に難しくなっている。私もここ数年は新品状態の物を目にしたことがない。
このような事情があり、ThinkPad X40(X41)のHDDを交換するには純正品を使うという選択肢は現在なく、主に3通りの交換方法が主流となっている。
ZIF規格のHDDに変換基盤を取り付ける
SSDではなくHDDを利用する方法ではこの方法しか残されていない。
3年ほど前まではこの方法が主流であったが、現在はSSDの大容量化に伴い、1.8インチのHDDより高容量のSSDが安価で手に入るようになった為、この方法はあまり使われなくなっている。
ZIFというIDEではないフラットケーブルを用いた接続規格があり、ZIF規格のHDDであれば1.8インチのものも現在も少なくはあるが新品が手に入る。IDEをZIFに変換する基盤を接続し、そのZIF変換基盤からZIFケーブルにてZIF-HDDを接続する。X40でこの方法を使う場合はスペースがシビアなためX40で確認済みの物を使うのが安心できるかと思う。
変換基盤やHDDの取り外しをする際に本体を分解する必要があり、スペースもシビアなため選択肢の中では難易度は高い。
1.8inch HDD 120GB PATA(LIF) MK1214GAH
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mSATA変換基盤を利用してmSATA規格のSSDを取り付ける
X40でSSDを使う選択肢のうちの一つ。
SSDの製造メーカを自分で選びたい場合や、大容量のSSDを接続したい場合にこの方法を使う。
IDEをmSATAに変換する基盤を用い、その変換基盤にmSATA規格のSSDを接続して利用する。基盤の大きさがX40に入れば基本的に接続可能になるが、X40のIDEは日立規格になるため電圧が3.3Vしか出ていないなど注意が必要。また、変換基盤によっては使えるSSDが制限されるため、変換基盤とmSATA SSD双方を調査しなければならない点に注意。
こちらもZIF-HDDと同様に変換基盤の取り付けにX40本体を分解する必要がある。また、変換基盤が中に浮くためそのスペーサなどを用意して固定しなければ使用中に抜ける危険性がある。
mSATA SSD→1.8インチIDE(3.3V) 44pin変換アダプターPA6008A KINGSPECJP
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1.8インチSSDを直接取り付ける
X40でSSDを使う選択肢の一つ。これが一番確実で安価になり、手間も少ない。私もこの方法を使っている。
KingSpecよりX40,X41向けの1.8インチSSDが販売されており、それを利用すれば他の方法と違い本体を分解する必要もなく。通常のHDD交換作業と同じ手順で交換を行える。また、KingSpecがX40,X41用と販売しているように、それぞれの機種で動作確認も取られており安心して利用できる。動作しなければ交換対象にもなるかと思う(未確認)。
また、昨年までは少々古い型のSSDであったが、今年の夏前に2013年モデルとして新しいモデルが発売された。旧モデルに比べると1000円ほど高価になるが、新モデルは128MBのDDR2キャッシュを搭載するなど、プチフリーズ対策や高速化対策もされており、X40で使う上で理想的なSSDになる。
DDR2 キャッシュ128MB搭載 IDE接続 1.8インチ PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 32GB 2013年モデル KINGSPECJP
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DDR2 キャッシュ128MB搭載 IDE接続 1.8インチ PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 64GB 2013年モデル KINGSPECJP
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DDR2 キャッシュ128MB搭載 IDE接続 1.8インチ PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 128GB 2013年モデル KINGSPECJP
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私は現在旧モデルを利用しているのだが、それでもベンチマークのリード平均が86.1MB/sとX40の上限に達している。1年ほどヘビーに使っているが、換装当初からこの速度を維持しているため、信頼性に置いても問題は無いように思える。新型はこの高速なSSDの上に128MBのキャッシュメモリを搭載しているので、体感速度はさらに向上していると思われる。
どなたか購入された方がいましたらベンチマークを教えていただけると嬉しいです。私もUbuntuLinux14.04に変更するタイミングで換装を考えています。
上にも書いたがX40は10年以上前のモデルになり、HDDがかなり特殊なものになるため利用を続けるのは絶望的かと考えていたが、KingSpecが専用品を出すなど、現在もまだ多くのファンがいることを実感している。ThinkPadが好きでずっと使っていたが、Lenovoになってから別製品と考えていいほどに品質が下がっており残念に思う。
1.8インチ IDE PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 32GB KINGSPEC
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1.8インチ IDE PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 64GB KINGSPEC
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1.8インチ IDE PATA 44pin IBM X40,41専用SSD 128GB KINGSPEC
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