ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方 福原 正大(著)
本書には「考えるとは何か」ということが詰まっている。私は人によく「もっと考えろ」というが、まさにそれが本書の言いたいところになる。あまりにも考えるということを放棄して生きてきたがために「考える」ということの本質がわかっていないのだ。
「知識とはなにか」、「考えるとはなにか」ということを考えたことがなく、究極的には「なぜ考えるのか」ということがわかっていない。それがわからないからこそ「考える」ことができないのだ。いや「できない」のではない、考えるということがどういうことかがわからず、どうしたらいいのかわからないのだ。そこで思考が停止してしまい、考えることを拒否し拒絶してしまう。
本書を読み「考える必要性」を感じて欲しい。普段から考えなければいけないことを考えもせずに盲目的に選択していることを知ってほしい。「考える」ということがわかれば、今後あなたの人生は豊かになるはずだ。変わりたければ考え行動するしか無い。
ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方
- 作者: 福原正大
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書は「ハーバード」や「オックスフォード」等のいくつかの大学の問題を例に出し、その問題の考えの一例が記載されている。間違えないで欲しい。「一例」である。それは答えでもなければヒントでもない。単なる著者の考えだ。あなたにはあなたの考えた答えがあるはずだ。その答えを出すために考えるための問いかけが本書になる。
P8.
一方、日本の教育体系のなかで学んできた日本人は知識は豊富ですが、考え、議論する経験に乏しく、「自分で考え、自分なりの意見を構築し、主張する」力がどうしても弱いように思えます。
本書の主張はこれである。だからこそ、「考える」ということについて「考えさせる」のが本書の目的になる。私もこれには同感した。
だがしかし、この文章を読み「日本の教育が悪い」と感想を持つ人がいるとすればそれは誤りだ。それは考えることを放棄し、行動を批判し、日頃から不平不満ばかり口にしている人になるかと思う。自分が英語ができないのも「日本の英語教育が悪い」と環境や他人のせいにして自分が行動をしなかったことを攻め立てはしない。
考えて欲しい(いや、本来であればこう言われて考えなくてもわかるかと思うが)、本書の著者や他にも「考える事の出来る人」はいるし、「英語が話せる人」もいる。それはなぜか?自分で考えて行動してきたからではないだろうか?自分が英語が話せないと思えば、自分で英語を勉強して来た人が英語を話せるようになっている。学校の勉強をまじめに行っただけの人の中にも英語を話せる人がいる。
なぜか?あなたが努力をしなかったからだけだ。
「考える力を磨かない教育」であったとしても、「考える」ということを自分の中で考えれば学校教育以外で自分でも勉強することができる。本書についても購入しなくても図書館でも借りることができる。だがそれをしない。
これらの行動をしてこなかったがゆえに何もできない人間となっているのだ。
国や環境、他人が悪いのではない。全て自分が悪いのだ。
是非とも本書を読み「考えられる人間」になってほしい。
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