ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

Running Lean ―実践リーンスタートアップ アッシュ・マウリャ (著), 角 征典 (翻訳)

起業コーナーを見ていると本書があった。奥付を見てみると出版社がなんとオライリー。コンピュータコーナー以外でオライリーを見れるのはレアだと思い内容を見ずに購入した。

もし数分立ち読みしていたら購入までいかなかったかもしれないが、逆に立ち読みせずに購入してよかった。

本書の内容はスタートアップ「企業」には有効かもしれないが、個人事業主やSOHOとしてサービスをローンチしていこうと考えている人には規模が少し大きな内容になる。広告戦略や市場調査など、コストがある程度かかる内容について扱われている。

だがしかし本書がSOHOにマッチしないかというとそうではない。SOHOもSOHOレベルで参考に出来うるであろう考え方がかかれている。それを知ることが出来たから、立ち読みをせずに購入してよかったと思える。

本書の対象としては「プログラマの起業」となっている。是非ともプログラマ諸氏には読んで頂きたい。

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)


本書は著者の経験や市場調査から実践してきた「本当」のリーンスタートアップが書かれている。著者の成功談や自慢話が書かれているわけではなく、著者の過去の成功からスタートアップにおける製品開発のステップが順をおって詳細に解説されている。

冒頭に書いたように規模が少々大きなものになるため私は途中までしか読んでいないが、是非ともSOHOから大きくステップアップする時にまた読みたいと思う。


スタートアップの考え方だけが解説されているわけではなく、よくある「起業家」の陥る罠や、プログラマの陥る罠が注意として書かれている。私もこの内容には非常に同意できた。

私も過去に何度も経験しているが「優れているから売れる訳ではない」。たとえ劣っていてもそれがユーザのニーズにマッチすれば売れる。劣っていても広告すれば売れるのだ。VHSとβが比較されることがよくあるが、画質が優れていることよりも野球中継を丸々録画できることのほうが世の中にはニーズがあったのだ。

ソフトウェアも高機能で高速な物が売れるわけではない。設定が少なく、シンプルに、使いやすいものをユーザは求めているのだ。

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