ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

グラフのスムーズな線は嘘を付く

ふとUbuntuのバッテリ利用履歴を見ていると興味深いチェックボックスを見つけた。その名も「Use smoothed line」。英語版UIの名称なので日本語の名称は「なめらかな線を使う」だろうか(調べたら「線をなめらかにする」だった)。

それにチェックを入れると面白い結果になる。

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これはひどい。線がスムーズ「には」なっているが全く異なる数値を示している。これでは確かにスムーズな線を「使う」ではなく、線をなめらかに「する」だ。線をなめらかにした結果、「数値をグラフに表す」という責務を放棄している。だからこそ日本語訳では「なめらかにする」として、「なめらかにする代償として正しい数値ではありませんよ」と言うことを表しているかも知れない。

スムーズにする前にはバッテリ容量が5%弱から充電完了の100%の数値を示しているが、スムーズな線にすると20%から65%弱にまでしか充電されていない。バッテリの充電に12時間かけて20%程度しか充電されていないことになり、このままではあと48時間掛けなければ100%まで向かってくれないと想像できる。


いや、そもそもにいくら大容量バッテリとは言え充電に12時間はかかっていないはずだ。私の感覚では5時間もかからずに充電できていると感じている。そもそも、スムーズな線以前にこのユーティリティーが機能していないのかも知れない。

次にバッテリを空から充電する際には充電時間の確認とスムーズな線の調査をしてみたいと思う。

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