ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ 細野 真宏(著)

タイトルには「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?」とあるが、本書は年金についてだけではなく、サブプライムローンについても書かれている。

このサブプライムローンの問題や、リーマンブラザーズの破綻については世間ではよく耳にするが、一体どれだけの数の人間が実際としてそれを理解できているのか。

マスコミではしったかのようなコメンテーターが語り、それらについて危機意識を煽る。それが彼らの仕事だ。マスコミは事実を伝える機関ではなく、スポンサーから金をもらい営んでいる営利企業ということを忘れてはいけない。

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)


例え安全なものでも穴をついて危険という。安全対策がされているものでもその対策を無視して危険性だけを訴える。そもそも安全など「無い」と言い張る。そうして、それらの危険を回避する為の商品を扱っている企業をスポンサーにつける。これが営利企業のやり方だ。

年金や保険などはこの最たる例で、今の年金システムは改善され危ない点はなくなっている。年金を払わなければ損をするように出来ている。あなたが支払っている税金が年金に投入されているのだ。その支払った税金が還付される機会を自ら拒否しているのだ。

だがメディアは年金を危険とし、保険会社などの民営企業の商品を安全として紹介する。そうしてスポンサーを獲得しているのだ。

こんな単純なことにも気がついていない。気がつくことも出来ないバカだから年金システムについて自分で調べようともしないのだ。

将来損をした時、自分の生活ができなくなった時に気がついても遅い。頭の悪い人間は頭のいい人間に使われるしか無いのだ。

頭の悪いことは自己責任であれば悪くない。だが、頭の悪い人間はすぐに責任を人に押し付けようとする。自分で調べて考えることの出来る問題を調べようともしないあなたが悪いのだ。

もし「こう言っていたから信じた。騙したほうが悪い」と言ったとしても無駄だ。本書のように年金の安全性を解説しているメディアもいくらでもある。だが、自分に都合がいい情報のみを勝手に取捨選択し、自分が楽なように生きているだけだ。結果、騙されたと騒いで人のせいにする。その情報を選択したあなたにしか責任はない。

500万円の幸せになる壺をなぜ信じないのか。与えられた情報を信じるのであればそれも信じるはずだ。だがつまりそういうことだ。騙されたと言っているのが楽なだけなのだ。被害者に成り下がれば誰かが守ってくれると信じているバカなのだ。


こうなりたくなければ自分で勉強することだ。そして自分で考える。自分で考えたことなら失敗しても納得できるはずだ。いや、それすらも人のせいにしてきたからこそバカなのかもしれない。

いま、知らないと絶対損する年金50問50答 (文春新書)

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