ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

「イヤな気持ち」を消す技術 苫米地 英人(著)

素晴らしい。本当に素晴らしい。私にピッタリの書籍であった。

私は過去のことを思い出しては急に奇声を上げたり叫んだりする。それが理由で頭がおかしいというお墨付きを貰うこともある。そして病院に行かされたこともある。極稀にこの症状が出るのではなく、日に何回か出る。私と一日を共にしたことがある人であれば確実に見れる症状だ。

そして、その奇声を上げたからと言ってスッキリするわけではない。「またやってしまった」と毎回落ち込む。毎日繰り返しているために稀に声を出す直前に気づいて声を出さずに済むこともあるのだが、大半が声を出してから気がつく。そして後悔する。

声を出してしまったことも後悔する小さな理由になるが、後悔の大半は「声を出させた理由」を思い出すことにある。声を出すのは「過去の後悔」を思い出していたたまれない気持ちになってしまうからだ。「なぜああやったのだろう」、「なぜああ言ってしまったのだろう」。私は今までに数限りない失敗をしてきており、その数々が毎日思い出されてしまう。そして、今日も失敗し、後悔する理由を次々と増やしている。

「イヤな気持ち」を消す技術

「イヤな気持ち」を消す技術


そこで本書を知った。苫米地英人の書籍一覧を見ている中で本書のタイトルからまさに自分にピッタリだとだいぶ前に購入していたのだが、なぜか本日まで読まずに積んでしまっていた。他にも100冊以上読んでいない本があるため、どんどんと買わずに振り返って読むことが大事だ。


そして、本書を読んだことはとても正解だ。

上に書いたような私の症状にぴったりとした解決策が記載されている。私は過去の柵にとらわれ、その柵を頻繁に思い出し興奮し、発散することで更にそれを記憶として定着させていた。それによって同じことが繰り返し再現され、毎日毎日何度も何度もこの症状に見まわれていたのだ。

嫌な思い出や後悔していることというのは動物として記憶に残るようにできている。これは当然のことだ。動物は失敗したことで次にそれを再現しないように記憶する。そして、同じような場面にたったときに再現されないように思い出してしまう。トラウマとはまさにこのことだ。自動車事故にあった人は自動車を見ただけで命の危険を感じ、それを過剰に思い出してしまうことで車を見ただけで恐怖を感じてしまう。

本書はそのようなトラウマや、私のような後悔、もっとライトに「イヤな気持ち」を記憶から取り除くための方法が書かれた書籍だ。著者の苫米地英人は機能脳科学者という立場からこれを専門としており、非常に細かく、わかりやすく身近な例で説明されている。もし私が翌週に至っても奇声を上げるようであれば毎週毎週繰り返し本書を読もうと思う。それ程に理にかなった内容が書かれている。


また、鬱やそのような「症状」に関しても改善する方法が書かれている。これは私が以前から言っている、「鬱は、鬱になりたいという病気」と言う言葉にピッタリとくる内容だ。鬱など本来極僅かなもので、大半(本当に100%に近く)が「鬱になりたい病気」や「自分の責任」の為に鬱と診察されている。いや、診察されてに行っている。

これについては以前から話していることなので別の記事にしたいが、そのように、本書はとにかく「イヤな気持ち」全てに当てはまる改善策が書かれている。私は本書を読んだことでスッキリし、その対応策を身につけたことで先のような症状はなくなると確信している。とにかくしばらく続けてみて、1週間症状が出なければ改善したという記事を書きたいと思う。


本当にスッキリした。ありがとうございました。