ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

よくわかるパニック障害・PTSD―突然の発作と強い不安から、自分の生活をとり戻す 貝谷 久宣(監修)

一つ前に読んだ「PTSDとトラウマのすべてがわかる本」の横に本書が並んでいたので読んだ。

トラウマとASD,PTSDを一冊で扱うのならわかるが、なぜパニック障害PTSDを一冊で扱うのがに興味があった。

だが読んでみてあまり理由がわからなかった。


およそ理由としては、PTSDパニック障害が間違えられやすいということだろうか。

正しい知識を持っていれば双方が全く違うということがわかるが、名前を知っている程度の知識であれば「パニックを起こすから」とパニック障害と考えてしまうのかもしれない。

たしかにPTSDもパニックを起こすことはあるが、それはパニック障害とは違い何らかの因子が存在する。その因子はPTSDの原因に関連するものになり、パニック障害の発作のように突発的に生じるものではない。


本書ではこのような比較がしたかったのかもしれないが、ざっと読んだところではこれが伝わらなかった。確かに最初に他にも多少似たような症状の出る障害(Disorder)が羅列して簡単に違いが解説されていたのでこの理由には間違いがないかと思うが、読んでいる最中には理由がわからなかった。

PTSDでは「PTSDとトラウマのすべてがわかる本」、パニック障害では「パニック障害」を別々に読み知識をつけたほうが正しくわかりやすいかと思う。


全体的にはよくわからない書籍だ。