こころが折れた
万年筆のヘリテイジ92を二本持っていることは以前から書いているとおりだが、そのなかで私がブラックばかり使っていることは書いてこなかったと思う。写真から判断していた方もいるかもしれないが、そう、私はブラックばかりを使っている。
理由は単純に「ブラックの書き心地が抜群によく、ブルーブラックの書き心地が抜群に悪い」からになる。両方とにもパイロット本社とパイロットのペンクリニックで調整をしていただいたのだが、なぜかブルーブラックの書き心地が非常に悪い。
そして本日しびれを切らしてペン先を拡大してみてみたのだが、やはりペン先がズレて(互い違いの段差)いた。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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私はあまり目が良くないので苦労したのだが、そんな私でもズレているのがわかるくらいなので結構なズレがあったのかと思う。
そしてそれをどうしようか考えていた所。つい2時間ほど前。
落とした(落下させた)。
万年筆を落としてペン先を曲げるという愚行をやっているドアホが世間に入ると聞いていたし、前職の会社の社長も落として曲げていた。
そんなクソみたいな馬鹿で間抜けなイエローモンキーは頭がおかしいのかと思っていたが、私もそのイエローモンキーに仲間入りしてしまった。手が滑って落下させてしまった。ファッキンジャップだ。
そしてペン先を見るとペン先が少し曲がってしまっている。写真ではわかりづらいかもしれないが、下のペン先が正常なもので、上のペン先が落下させてしまったものになる。少し下に曲がっている。ペン先がポスティングのようになってしまっている。
正直血の気が引いたね。購入した当時には何も思わなかったが、現在からするとヘリテイジ92の定価で2ヶ月の食費がいける。それ程に逼迫した状態での落下だ。世間の道楽者の万年筆の落下とは痛手が違う。
写真を目ざとく見てもらえばわかるかと思うが、落下させた後もスリットがズレていることがわかるかと思う。これは落下させる前からこの状態であったので。左右均等に負荷がかかって曲がったのかと思う。
昨日に原稿用紙の記事を書いたが、その通り私は超大作を書こうと思っていたのに急にやる気をなくしてしまった。私の作家業とおさらばするかもしれない。
Mの万年筆が欲しいと買いてきたが、そのチャンスとも思ったがそんなこともない。
仕方がないので自分なりに修正した。写真の通りペン先のズレはなくなり、曲がりもある程度戻せたがブラックほどの書き心地はない。ズレがなくなったので以前よりは書き心地が良くなったものの、どうしても自分への後悔も有りやる気がなくなった。
万年筆は自分に向かないのかもしれないとも思い始めている。
ペン先よりも心が折れた。