真に恐るべきは恐怖そのもの
先ほどに書いた「失敗しろ」は考えをそのまま書いていったのでちょっとまとまりがなく遠回りすぎた。
簡単に言えばこうだ。
失敗を恐れて調査や準備に一週間かけても実行が数日で済むなら何も考えずに実行しろ。調査や準備をしている時間など無駄で、とにかく実行して結果を見ればいい。失敗を恐れてあれこれ考えている時間など何の意味もなく、やりたければやって結果を見れば全てがわかる。
ということだ。
必要な準備ならまだしも、その行動を起こした結果が失敗に終わった時の保険をかけることがいかに損失であるかということ。失敗よりもその損失を出すことのほうが無駄であること。そしてその失敗は単なる失敗ではなくうまくいかない方法を知ったということであるということを考えてほしいということであった。
それを考えれば失敗など何も怖くもなく問題もないことがわかるだろう。
- 作者: マイケル・ボルダック,堀江信宏
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以下の引用がこの内容全体を表しているかと思う。
ALF Ep.37 HAIL TO THE CHIEF.
We have nothing to fear but feat itself.
And by arming ourselves against the impossible We are preventing the unthinkable from becoming the inevitable.
訳:
真に恐るるべきモノは恐怖そのものである。
ありえないことに対して武装することによって我々は避けられない最悪の事態から身を守ることが出来ると考えるのは間違いです。
これの言いたいことがわかるだろうか。
私達が感じている恐怖のほとんどがありもしない幻想に対して抱いているものだ。その有りもしない幻想に対峙するために色々と準備し、その恐怖から身を守ることが出来ると考えているがそれは間違いだ。その幻想を抱く事こそが本当の恐怖だ。
例えばこれは戦争に直接当てはめることが出来る。現在世界各国は自国を守るために自衛隊や軍隊を揃えているが、その仮想(妄想)敵が侵略してくることなど実際に存在することなのか。その妄想が大きくなればなるほど仮想(妄想)敵は強大なり、アメリカのように多くの核を持つことに陥ってしまうのではないか。例えばアメリカが持っている核を全て使うことが現実に起こるとこの地球はどうなるのか。これが仮想(妄想)敵が巨大になりすぎ、恐怖に怯え、それに対峙するためにそれほどまでに核を保有することになってしまったのではないか。
身近なことでもそうだ。ドアに窓に鍵を掛け、更に二重ロックし、金庫を用意し隠す。実際どれくらいの規模で空き巣は起きているのか。空き巣を恐れすぎてる故にそのような被害妄想に陥り過剰に反応してしまっている。
インターホンが鳴っても誰かわからないので出ない。荷物が届くことがわかっていても不在票で時間指定をしてからでなければ受け取らない。タクシーでも家の前ではなく手前で降りる。これが過大な恐怖だ。
恐怖が恐怖を呼びその恐怖と対峙するために準備する。それは本来準備すべきものの何倍何十倍何百倍の規模となってしまう。それを準備しても相手がそれ以上の準備をしていると恐怖を感じ永遠と準備が拡大していく。
このような準備をして身を守ることは出来ない。身を守ることは出来ず、その先は自己の破滅しか無い。
恐怖を感じることがいかに恐ろしいかということを考えなおし、必要な恐怖心ということについてかんがえていかなければならない。
それが実践できないものは破滅していくだろう。