ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

選挙に行こう

いやぁ、いよいよ本日は選挙日です。どうでもいいと思っている方以外は投票に行きましょう。

投票行かなかった方は、今後政治や政治家、公務員、市役所などへの文句は一切言わず、思わず、考えず、口を紡ぎ下を向いて生きていきましょう。会社の文句も結局は政治や法律、社会というものにつながるため、それらにも文句を言ってはいけません。あなたはそれに同意しているのです。

投票に行った方も、選挙の結果がどうあれ当選された方を応援しましょう。これが民主主義であり、国政選挙を採用している国のルールです。このルールに不満があるのであれば、国を出るか、自分が立候補しましょう。このルールに従い投票を行った以上は、あなたはそのルールに賛成しているはずです。自分に都合が悪くなった場合のみに文句を言うのはおかしな話です。それであれば端から選挙自体に反対すべく、立候補すべきです。

選ばれた政治家に文句があるのであれば、それは政治家ではなく、その政治家を選んだ人間に言うべきです。政治家は立候補し、それを支持した人がいるから当選したに過ぎません。その当選した人間に対して文句を言うのは大きな間違いです。友達とご飯を食べに行き、多数決で決まった料理が自分にはまずくても、それは料理人に文句を言わずに友達に言うべきことと同じです。選んだ人たちが悪いのです。

地方選挙の手引 平成26年

地方選挙の手引 平成26年


まず投票に行かないということは、「私は選挙に参加しない」ではなく「他の人の意見に賛同する」と同じ意味になります。要するには「当選した方々に従う」ということであり、全ての立候補者に投票したのと同じことで、結局の所、当選した方に投票したのと同じことです。

それがあなたの嫌いなアニメを批判する政治家や、規制を多くしようとしている政治家、宗教団体に所属する政治家、どのような人が当選したとしてもその当選者を応援したのと同じことなのです。例えば「当選してほしくない」と思う方がいるのであれば、その方を除いた誰かに投票しなければその意志は届きません。

これは白紙票も同じです。少なくとも「選挙に参加した」と言う意思表示には成るかも知れません。ですがそんな意思表示をしたとしても、選挙結果には何ら影響がありません。白紙投票をした結果でも、それは「無効票」として数えられます。無効票は誰の支持にも不支持にもならず、選挙はその票を除いた結果で評価されます。結局の所、選挙に行かなかった方と変わりません。

極稀に「無効票という意思表示をしている」と言われる方も居ますがそんなことは何の意思表示もありません。例えば選挙の結果が均衡するのであれば「次の選挙はまずいな」の様な感情を抱くかも知れませんが、無効票がどれだけの数あろうとも、選挙結果には何の影響もありません。当選すれば選挙はそこまで、投票数は政策に考慮されません。

そもそも、無効票が増えれば増えるほどに1票の格差が大きくなり、組織的な投票をしている団体などがあればそこが有利になります。組織的な投票があるとすれば、そこへの投票は頭数が限られています。ということは、選挙に向かい、有効票を投じる方が増えれば増えるほど、その組織が当選する確率が大きく下がることに成るのです。であれば、その気に入らない団体以外に投票するというのが絶対的な意思表示に成るのです。

例えば今年の大阪市挑戦は橋本徹(87.51%)、無効票(13.53%)、藤井利久(5.56%)、マック赤坂(4.32%)、二野宮茂雄(2.61%)と無効票が二位以下の候補の得票数を大きく上回る結果になりましたが、選挙には何の影響もありません。例えばこの無効票が他の候補者に与えられていたとしてもこの選挙では当選人の変化と成る差が有りませんが、一般的な選挙ではここまで大きく差が開くことはないために無効票を有効票にするだけで大きく選挙結果を変えることが出来るのです。


「誰に投票しても結果は同じ」と言うバカも居ますがそれは大きな間違いです。あなたの働いている会社も国も組織という同じような構造を持っています。経営者がおり、その経営方針に従って働く役員や上司が居ます。その経営者が変われば会社の方針も大きく代わりますし、あなたの上司が変わるだけでもあなたの待遇は大きく変わるはずです。

例えば税率なんかを考えても、あなたに直接的な影響があるでしょう。その影響を考え決めているのが政治家であり、政治家を選ぶことが選挙なのです。

ですがここで単純に「消費税が下がればいい」と考えて投票するのも待って下さい。結局消費税が下がればどこかで税金という収入源を上げる必要が有るかもしれません。なぜ日本の消費税率はこんなに低いのか、法人税で賄われているからか、本当に消費税を下げても影響はないのか。など、目の前に差し出された餌に単純に食いついてしまっては、それを餌にしている政党の思う壺かも知れません。

例えばもし、消費税を下げる代わりに所得税を上げるという政策があるとすれば、実質的にあなたの収入が下がります。消費税はお金を使わなければかかりませんが、所得税は給与額に一律にかかります。このように、目先の利益だけではなく、その先のことまで考えて行うのが選挙です。ですので、選挙のポスターを見て「いいこと言っている」と言うだけで投票するのではなく、キチンと政策を調べて投票しなければいけません。

ですが、有効票を投じるということに限れば、あなたのその「消費税は低ければ低いほどいい」という考えも考慮されることにつながることには代わりません。


もし本当に「誰に投票しても同じ」、「選びたい人が居な」というのであればあなたが立候補しましょう。もしその考えに同調する人が多いのであればあなたに票が集まるはずです。

少なくとも現在の政治家、立候補者は「何かを変えよう」と思い実行した人たちです。それが確かに「国」ではなく「自分の懐」を変えようと思っている方もいるかも知れませんが、少なくとも文句をたらたら言っている行動をしない連中よりも実行力に秀でた方々なのです。あなたよりかはよっぽど国に貢献しているのは確実です。

その立候補もしない、選挙にも参加しない、文句しか言わない、こんな方々の意見を誰が真面目に聞こうと思うのでしょうか。


政治家が悪者扱いされることが多い昨今ですが、あなた方が選んだ政治家ということを忘れてはいけません。

今からでも遅くはありません。選挙に向かいましょう。次の選挙は深く考え行動しましょう。