ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー ジョン・タイター (著)

あなたはジョン・タイターを知っているだろうか?

彼は2036年からタイムトラベルし1998年にやってきた。そして2000年に自身のことをインターネットの掲示板に書き込み、閲覧者からの質問に受け答えしそれを楽しんだ。

これを読んで「そんなバカな」、「タイムトラベルなどできるわけがない。でまかせだ。」という人には本書を読んで欲しい。貴方がその考えを抱いていることがいかに馬鹿げているかを教えてくれるはずだ。

確かに現代科学ではタイムトラベルは現実問題として実現できないとされている。だがそれは「現実問題として」だ。

科学や物理学は日々進化している。50年前に不可能とされていたことが今現在は可能になっているのだ。カール・ポパーは宗教と科学の違いを「反証可能性」から示したが、あなたが考えている「タイムトラベル」はあなたの宗教としての「タイムトラベル」であるはずだ。

たとえば「地球は自転している」と思っている人がいるとすれば、その理論を教えて欲しい。「そう教わったから」としか答えられないとすればそれが「宗教」なのだ。自分では説明できない何かを単に「信じている」だけなのだ。

未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)

未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)


カール・ポパー反証可能性を私はよく人との会話に使うが、本当に多くの人が科学を宗教と勘違いしている。

例えば昔は天動説が通説であった。だれもそれに疑問を呈することはなかった。だがそこに、ニコラウス・コペルニクスガリレオ・ガリレイが地動説を唱えて拘束されるまでに至ってしまった。人々はそれらの説明を理解しようともせずに、自分たちが教えられてきたままに、見たままの空を信じたかったのだ。
だがしかし現代科学では地動説が当たり前となっている。このあたりまえも反証可能性からはいつ反証されるかわからない。そもそも今も天動説を唱えている人がいるが、それらの人たちは世間からバカにされている。理論をきちんと説明している人々が、理論も理解できず、単に「世間の常識」と言われるものに囚われてしまっている人たちに弾圧されてしまっているのだ。

これは天動説が当たり前であった頃に地動説を唱えた人々が貶められた状態と同じだ。タイムマシンが現在の理論では説明できないからと、「存在しない」と決めつけるのはいかがなものなのか。


本書にはこのような内容が書かれているわけではないが、ジョン・タイターとしてきちんとタイムマシンの説明をしている。タイムマシンに興味が無いとしても、タイムマシン否定派の人間をいなすジョン・タイターが一々正論すぎてその頭の回転の素晴らしさには感服せざるを得ない。

本書は自分が異端児扱いされた際にどのように質問への回答をすればいいかということへの指針にもなるはずだ。本当にジョン・タイターの説明はわかりやすく、また質問の回答も的を射ている。素晴らしくわかりやすい。翻訳も素晴らしく、臨場感を持って楽しめた。読み物としても素晴らしく面白い。

私もジョン・タイターが書き込みをしていた時代にジョン・タイターとコンタクトを取りたかった。ジョン・タイターが現在生活している世界線が平和であることを望む。


そしてジョン・タイターと同じく、私も世界が平和であることを祈りたい。

未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)

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