バカの話は必ず長い 櫻井 弘(著)
話が長い人はバカである。私は話が長い。よって私はバカである。
申し訳ない。
私以外の身の回りで、バカと話していると「無駄に話が長くなるな」と思うことが多々あるので本書のタイトルに共感して購入した。
私が思うバカの会話とは
- 話が本筋から脱線して帰ってこない
- 言い訳が織り交ぜられている
- 話がまとまっていない
- 聞き手が質問しなければならない
というものになる。
- 作者: 櫻井弘
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/10/09
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本書でもほとんど解説されているが、バカは本当に話が長い。「人に物事を伝える」ということができないのだ。出来ないがゆえに色々な話が織り交ざり話が長くなる。
話が脱線していくのはいいが、脱線しても本線に戻らなければならない。脱線したままでは本来伝えようと思っていたことを伝えないまま終わってしまう。だからこそ聞き手が本筋に戻さなければならない。バカはそれに気づかずにそれを繰り返してしまう。
また、バカはその話が間違っていた時の言い訳や、今まで話していたことが間違っていた言い訳をつらつらと並べ、会話が言い訳や保険だらけになってしまう。だからこそ、本当にそれが言いたいのかわらかないし、本当に言いたいことも弱まってしまう。そして話も長くなる。
バカは話しの構成力がないがゆえにいきあたりばったりで話してしまう。頭のいい人はいきあたりばったりでも十分に話せる。頭のいい人は聞き手の反応を見て「今話していることが理解されていない」と感じれば状況に応じて喩え話や、より簡単に解説もできるが、バカはそれができない。それができないこともわかっていないし、そのような状況が訪れることも想定できないので、そのような喩え話も用意できていない。
頭の良い悪いではなく、そのような状況が想定できるかどうかの問題になり、バカは想定が出来ないがゆえに準備ができないのだ。
またこれらの内容がゆえ、聞き手がバカの話にインタビューをし、話し手が言いたいことを聞き出さなければならない。バカでなくても話漏れはある。話し漏れがあれば質問されれば挽回すればいい。
だがバカは質問されたことにしか答えない。その答えに対してまた不足をしていることを聞き手が質問し続けなければならない。一方的に話せばすぐに終わることでも、質問と回答、という流れになればドンドンと長くなっていってしまう。
このようにバカの話は長い。本書には他にもバカの話が長い理由が色々と説明されている。自分の話が長いとはなかなか感じることができないかもしれないが、「人の話が長いな」と感じることがあれば本書を読み、自分もそのような状況になっていないか確認して欲しい。
本書はバカをバカにするのではなく、それを改善するための考えたかが記載されている。
この記事のように話が長くならないことを祈るばかりだ。
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