文章を書くのがラクになる100の技 佐久間 功(著)
昨日の「「考える力」をつける本」に書いたが、読書は失敗も経験して一人前になっていく。
本書は一人前になるために失敗した本だ。
今までも何度か経験しているが、「○○の技」や「○○の法則」と言うのは基本的に当てにならない。その○○の数字が30や50や100等の切りのいい数字になれば当てにならない度合いは急激に引き上げられる。項目が増えれば増えるほどさらに当てにならなくなってゆく。
そう思いつつもブログを書くヒントになればと思い本書を購入した。そしてやはり失敗した。30ページも読まずに、後は技名を見て気になる文章のみ読んだ。
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○○の技が切りがいいという事は、基本的には無理やりに切りのいい数字まで増やしたことになる。例え83個しか無かったとしても、切りが悪いので100までそれを増やしている。数字は切りがいいほうが「100個もあるの!!」と実感しやすい。それが83個であれば数を実感しづらい。
だがしかし、本書の技を見ていく限りでは、もとの技は50個もなかったと思えるほどになる。それほどに技の内容が重複しており一つの技が見開き2ページと決まっているので、それぞれの技もその分量の解説しか無い。
元が50個の技であったとしても、このフォーマットでは100ページにしかならないので、他の書籍に比べて見劣りしないように200ページ程度にするために技の数を増やしたとしか感じられない。
逆に言うと、一つの技が見開き2ページと決まっているので詳しく解説して欲しい技についても2ページの分量しか無く、本書が言うところの段落構成や文章表現が見づらくなっていると感じざるを得ない。
文章構成の技など、構成をわざわざ一つづつの技に分けるだけではなく、よほど書くことがなかったのか文章は一ページでもう一ページには簡単な図が半ページに掲載されているだけになる。
先のように私は流し読みし、合計で50ページも読んでいないが、本書がそもそも言いたいことはそれ以下の内容にまとめられていると思う。最初の数個の技は興味深く読めたものの、技を読み進めるに連れ、すぐに重複した内容が目立ってきた。
本書の購入は失敗体験だが、本書を通じて「○○個の○○」というのは切りがいい数字は疑え、そのような書籍は始、中、終の3ページ程度を確認したほうがいいという事を学べた。
先の記事のようにこのように失敗体験からも学べるのだ。本書はこれを再確認するためにも役に立った。先の書籍の次に読んだことも運命であろう。
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