ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

コーヒー1杯からわかる経済 造事務所(著), 丸紅経済研究所(監修)

本書は容易にわかるように解説された経済の「考え方」が書かれた書籍になる。内容は非常に簡易的なものなので特筆することはないが、「経済」を知る上で最低限知って置かなければならない内容などが書かれている。

経済についてはサラリーマンだけではなく中学生以上であればどのような人間も知って置かなければならないと思う。なぜ日本人はここまで「経済」というものについて疎いのか。

最低賃金を上げろ」や「消費税を上げるな」というアホみたいな自分の目先の利益しか考えていない人間たちには是非とも「経済」とは何かを知ってほしい。


ニュース番組ではTOPIXや平均株価、円相場など数々の経済用語が配信されているにも関わらずそれらを理解している人間がいったい何%いるのかと思うと日本のこの先が不安に思えるほどになる。

コーヒー1杯からわかる経済 (ちゃんと知りたい!)

コーヒー1杯からわかる経済 (ちゃんと知りたい!)


本書はそのような内容を理解できるような内容が書かれているわけではないが、それらを「知らないと不味い」と知れるには十分な内容かと思う。スーパーで購入している大根や缶詰にしても、全て経済の結果そこに陳列され、その価格で提供されているのだ。


主婦や中学生に経済は関係ないことなんて無い。日本国民として生きていくのであれば全ての人間が経済に左右されて生かされており、経済と共に生きていくしか無いのだ。

「日本が破産する」と言う事を理解し、「国の破産」ということがどういうことなのかを知っている人間がどれほどいるだろうか。「国の破産」は近代にも実際に起きており、その結果からあなた達は身近にそれを知っているはずなのだ。

それなのに「私は大丈夫」、「日本は大丈夫」と盲目的に思い込み、実際その場になれば「国が悪い」や「知らなかった」と言い出す。


是非とも全ての人に経済を学んで欲しい。本書をそのきっかけにして欲しい。

マンキュー マクロ経済学(第3版)? 入門編

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マンキュー マクロ経済学〈2〉応用篇

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